誰にも負けない愛
「なんでお前等がこんな所に居るんだ…」
トキワジムの中には、何故か知らんが後輩であるゴールドとシルバーが居た。
「あ、グリーン先輩!!お久しぶりっス!!」
「………どうも。」
「…久しぶりではない。何故ジムに居るんだ?」
「いやぁ、ちょっとグリーン先輩と恋ばなを?なぁ、ダチ公?」
「俺はそんな事の為に行くなんて言ってないがな。」
嬉しそうに語るゴールドとは反対に、不満を漏らすシルバー。 本当正反対な2人である。
それよりも、恋ばなをしにきたという事が気になった。
「何故恋ばななんだ…」
「いやぁ、グリーン先輩は普段、ブルー先輩の事どう思ってるのかが気になったんスよー!!なっ、シルバー!!」
「俺は気にならない。」
「ったく、釣れねぇなぁ?」
目の前でやんややんやと言い始まる2人を遠い目で見る。
「……そういうゴールドはクリスとどうなったんだ。」
「なっ!?グリーン先輩、突然何スか!?……俺は上手くやってるっス。」
「そうか。なら良かった。そういえば、シルバーは誰か好きな奴とか居ないのか…?」
「……俺は姐さん一筋だ。だけど、クリスもその…」
「げっ!?シルちゃんもクリス狙いかよーっ!?」
「黙れゴールド。」
「…………はぁ。少しは大人しく出来ないのか。」
今度は目の前で喧嘩を繰り広げようとする2人。 恋敵というものは時に恐ろしいな。
「で、グリーン先輩はどうなんスか!?」
「焦らしといて、姐さんを何とも思ってない等と言ったら潰すからな。」
「うるさい奴等だな。俺はいつでもブルーを愛している。例えうるさい女だとしても、俺の中の1番はいつもブルー…ただ1人だ。」
言い終えたあとに2人の顔を見れば、少しだけ驚いたような表情をしていた。
「グリーン先輩、流石っス…!!」
「悔しいが、姐さんへの愛が伝わってきた…」
それぞれ感想を述べる後輩達を見て、自然と口角が上がった。
後輩達にも負けない愛
たまには惚気てみるのも悪くないな。
梅凪さんから頂きました! 普段クールだ何だと騒がれてるけど何気に一番ストレートに愛情表現をしそうな緑兄さん。
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