9










「っ……父さん!」


「っ…ともっ…ともっ……むり…むりなんだ…おれ…ともじゃないと…むり…なんだっ」


「っ……」




ぎゅっと、抱きしめ返す。
泣き崩れていた有志の顔を掴み強引に口付けした。
しかし有志は簡単に、喜んで受け入れる。



「っ…はっ…ともっ…ともっ…はぁっ……あっ…きっキスも…ガンバってうまく…なっなるっ」


「それは…俺以外の誰かと練習するってこと?」


「ともき……いがい…むりっ」


「誰がさせるかよ」


「はっ…んんっ」




何度も、何度も。
どちらの唾液かわからないぐらい、有志の鎖骨が濡れるほど。




「っ…部屋…行こう…ここ寒い」


「んっ……がまん…できない」


「わっ」



有志の腕を掴み引っ張ろうとした瞬間、ぐっと力を込め胸倉を押された。
智希は揺らめき玄関に寝転ぶ。


「…はぁっ…はぁ…ともの…ともの……はやく…」


「でも準備…」


「だいじょ…ぶ……ひとりで…できる」


「……」



智希の胸に手を置き馬乗りになると、荒い呼吸のままズルリと自分のソレを取り出した。
もう、ソコは天を仰ぎ液が溢れている。

有志はその液をすくいゆっくりと自分の蕾へと移動させた。


「…んんっ……これじゃ…たりない……」


有志は少し眉間にシワを寄せると、唾液を口にたっぷり含ませ再び蕾に指を這わせた。


「……自分で慣らすの?」


「……んっ…いつも…ともきが…して…くれっ…ンンっ…けど…今日は…ぜん…ぶ自分…で…んんっ」


「…じゃあさ、見たいから下着全部脱いで」


「…ん」



素直に頷くと、最後の1枚、ボクサーパンツを脱ぎ捨てた。
ついに、全裸になる。


「…胸とか…触らないの?」


「さわっるっ」


智希は右手で蕾の入り口をやわやわと揉み始め、空いた左手で自分の胸の突起をつまんだ。
ピンっと張った突起は赤くなり震えている。

智希はそれを、下から見ているだけ。



「…すげ…めっちゃエロい…」



「っんんっ」


中指を一本、奥に押し込めると、ぐっと有志の太ももに力が入り飛び跳ねた。
それと同時に有志のソコも、プルンと液を飛ばしながら飛び跳ねる。


「可愛い…全部震えてる……」


「んっともっ……ともきっ」


「…こっち、触ってあげる」


「あっ!」


左胸の突起を軽く、人差し指と親指で弾いた。
ガクンっと有志の体が跳ねる。



「あっあっ…ともっ…もっと…もっと触って……ともの…手で……もっと…さわ…って」


腰を弓なりに反らして尻を高く突き上げると、勢いで指を2本中に入れた。
グリグリ掻き混ぜ快感を煽っていく。

もっと、と言われた智希も、目の前にある有志の胸の突起を親指で潰すようにこね、さらにピンと尖らせていく。
次第に膨れ上がった二つの突起は、物欲しそうに震えていた。


「とっともっ…舐めて…かんでっ」


「…ココは…ちょっと痛いぐらいが好きなんだよな」


「ん…うんっ」



クスっと笑うと、爪を立てて二つの突起を一気に弾いた。
大きくガクンっと有志の体が揺れる。




「んんっ!きっ気持ちっ…きもちいっ」


ガクガクと腰が揺れ、その動きと共に有志のソコも液を飛ばしながら震えている。
奥に入っている自分の指を抜き挿しし、グっと力を込めてイイ所を刺激した。


「あっぅ……」


気持ちイイ部分へダイレクトに触れてしまったため、ピンと背筋が伸び痛いような表情で喘いだ。
先端からは小さくピュっと白濁の塊が溢れ智希の腹を汚す。


「…イった?」


「まっまだ…ま……とも…きので……イく」


「じゃあ…どうぞ」


「…ん」



完勃ちとなっている智希のソレを掴むと、再び愛おしそうに2〜3回擦り自分の腰を上げる。
開かれパクパクと呼吸をしている蕾にソレを押し当てると、先端をグリっとねじ込み入り口に這わせた。


「っ……はぁ…あっ…ともの…おっき…」


「…もう…結構限界だからな…」


有志の腰を掴み支える智希だが、全てが丸見えのこの状態で理性はすでに飛びかけていた。
自分のソレが、愛する人の奥へ挿ろうとしている。


そこでふと、気づく。



「ちょ、ちょっと待って父さん」


「なっ…もう無理っ」



メリっと、先端が挿いる。


「んんっ!」


「待った!ゴム!ゴム付けるの忘れてた!」


「んっ…」



有志の腰を掴み引き上げようとしたが、凄い力で両腕を掴まれダンっと音を立ててフローリングに押し付けられた。


「つっ…」


「がまん…できないって…言って……だろ」


「………」



そう言う有志の目は、少し据わっていた。



有志は足に力を込めしゃがむような体制になると、寝転ぶ智希を見下ろし両手首を押さえつけながら腰を浮かせた。
智希の先端が挿っていたが、その振動でポンっと抜け寂しく震える。


「……父さ……ん?」


「……いき…ます」


「えっわっ」


「んんっ!」



一気に、腰を降ろす。


「んっあっ!あっ!あっ!…んんーーーっ!」



あまりの刺激に有志の腰が反れ、ピタリと止まった。
その瞬間、大量の白濁液が有志のソコから飛び出ていく。


「あっあぁっ…あぁー……」


「っ…すげ…締め付け……」


「はぁっ…あぁっ…んんあっ…あぁっ…」



全身は震え、口を大きく開いて背中を大きく反らした。
よっぽど気持ちいいのだろう、口端からは唾液が零れ目は虚ろで空を仰いでいる。



「……父さん…気持ちよかった?…後ろだけでイった…よな」


「んっ…っ…す…すごか…た…」


「どう凄かった?」


「ともきのが…はいったとたん…下から上まで…電気が…はしった…みたいに…かけめぐって…じかんが…止まった…」


「……満足?」


「………ぜんぜん」


「うん、俺も」



掴まれていた腕を簡単に解くと、有志の腰を掴みまだ萎えない自分のソコを大きく一突きした。


「あぁっ!」


また、ビュッビュっと有志のソコから白濁の液が数滴零れる。
しかしこれはイった為でなく、先ほどの余韻が残っていたようだ。

有志はしゃがんだ体制のまま智希の腹に両手をつき、深く入った奥に苦痛の表情を浮かべていた。




「まっ待って…イったばかり…で…ココ…すごく…ビンカンに…なって…」


「待てないって言ったの、父さんだろ」


「でも…あっあぁっ!」


ピストン運動が始まった。
リズム良く突き上げ、智希しか知らない有志のイイ所を重点的に刺激していく。

その刺激に有志は崩れ落ちそうになったが、智希ががっちり腰を掴んでいるため勘単に崩れない。



快感のループが、有志を襲う。



「あっダメともっ…ともきっ…だめっそんなっ…あっあっあっ…ソコばっか突かれたらあっあっ…かしく…おかしくなるっ…やめっ…やめ…なさっあっあっ」


「やめ…ないよ」


智希は子供っぽく、笑みを浮かべながらそう言うと、さらに強く下から突き上げ始める。
結合部分からは液がとめどなく溢れ、破裂音が響き、脳天を直撃するような刺激に有志は全身鳥肌になった。

腰に当てていた手を徐々に上へと這わせ、ピンっと尖った有志の胸の突起を親指でグリっと押しつぶした。



「やぁぁっ!」


全身を、犯されているようで。


「…さっき後ろだけでイけたから…次も後ろだけでイけるかな」


「やっあっあっあっ…あっ…前も…前も…触って」


「どこ?」


「あっあっ…ち…チンコ…触って」



破廉恥な言葉を言わされ、有志は羞恥のあまり顔を隠したくなった。
しかし激しい下からの律動に、今手を離せば確実崩れ落ちてしまう。


息子になんてこと言わされてるんだ…!


そう、脳でわかっていても、本能のまま動いているこの行為を止めることはできない。
むしろ、体が勝手に脳へいくまえに行動してしまう。



「とっ…とも…あっあっ…俺のっ…父さんの…チン…チ…擦って…よぉ…」


「………」


「ともの…おっき…のが…あっあっ…入ってる…から…あっ自分の擦れないっあっあっ」


「…触って欲しい?」


「んっんっさわって…触って!」


「……だめ。飲んじゃダメって言ったのに酒飲んだ罰」


「そんなっ」



わざと、腰を大きく擦り快感を促す。


「あぁっ!だっだってっあっあっおれ…ともにっ…あきられたと…思って…!」


「…なにそれ」



今度はピタリ、と動きを止めた。
止めて。そう言っていたというのに、有志は物足りなさそうに腰を小さく動かしている。



「…やっぱりともき…は若い…から…おれみたいなおじさんより…マフラーもってきた…女の子みたいな…わかくて…カワい…おんなの子のが…いいとおもって」


「………」



やっぱり、石津恵美のこと、根に持ってたんだな。



「…おれ…お前みたいに…経験豊富じゃ…ないから…えっちも…満足させてあげれないかもしれない…し…若くない…し…可愛くない…し」



「…ほんと、なにそれ」


「あぁっ!」



怒った口調で低く唸ると、止めていた律動を再開した。
肌のぶつかる音が響き、有志の喘ぎ声も再会される。


「若いとか…可愛いとか…満足…とか」


「あっあっあっ…あぁっ!ともっ…ともっやめっあぁっ激しっあぁっ」


「くっ……俺は…!」



「あぁっあっあっんっ…あっあぁーっ!」



怒りをぶつけながら、智希は有志の最奥へ液を注ぎ込んで行く。


「んっあぁっともの…ともの…が…あぁっ流れて…くっ…あぁっ」






「……っ…はぁ…はぁ…俺は…!父さんが80歳過ぎたじいちゃんでも、まだ0歳の赤ん坊でも、俺は、父さんが!…父さんが……好き…なんだよ…」










「…とも…」




ダランっと全身を床に預け、イった直後の疲労感もあるだろうが、良い言葉が浮かばない自分に嫌悪を抱き顔を両手で覆い伏せていた。
大きく呼吸するため胸は大きく揺れ、その上に乗る有志も小さく上下する。


中に入ったままの智希はまだ萎えておらず、栓をされたままの状態で有志は腰を曲げ智希の顔に手を寄せた。



「…ほんとか?」


「…ん」


まだ、顔は隠れたまま。
だけど、意思ははっきり有志に伝わる。



「…俺が…一番?」


「…今までも、これからも、ずっと父さんが一番だ」


「……俺、うざいよ」


「…なにが」


「女の子みたいに…不安で…心配して…智希を独占しようとするよ」


「…女は苦手だけど、父さんが俺を独占してくれるなら全然嫌じゃない」


「ほんと?」


「…うん」


「ほんとに?」


「うん」


「…智希」


「なに」








「好きだ」







智希はそっと手をどけて前を見ると、今度は有志が自分の顔を手で覆い涙を流していた。




「…とも」


「ん?」


「生まれてきてくれて…ありがとう」


「…じゃあ…作ってくれて…ありがと?」


「…なんだ、それ」


「だってそういうことだろ」


「…ははっ」


「………」




有志の腕を掴み顔をのぞくと、涙の奥に笑顔があった。
幸せそうに、目じりのシワを震わせながら。



「でも…昨日女の子が…」


「あー。それは話し長くなるから…先にこっち済ませてからにしよ」


「えっあっ」



射精したというのに、まだ萎えない智希の若さ。

繋がったまま有志を引き寄せ、寝転んだ体制から座った体制に変える。
すると有志の両足が宙を舞いグっと再び智希のソレが奥に突き挿さった。


「あぁっ」


「俺の首に…手まわして」


「んっ…」



震えながら智希の首に手を回すと、ぎゅっとしがみつき足を背中に絡ませた。

とても、気持ちいい。



「…動くよ」


「んっあぁっあっあっ」


肌のぶつかる音が響く。
始めはゆっくり、ゆっくり。


段々、速く。



「あっあっあっ…あっ」


「…父さん…キス」


「んんっふっ…んっ」



有志の背中に手をまわしながらキスをねだると、勘単に答えてくれる。
絡み合う舌が何度も交差して、角度を変えて唾液が溢れてきた。
歯がぶつかるほど無心に貪っていると、張り詰めた有志のソコを智希がそっと手のひらに包んだ。


「あぁっ…さっ触ったらっ…すぐ…イっちゃっ…あぁっ」


「…いいよ…それに今日週末だし……いっぱいシても…いいよな?」


「んっんっするっ…するっ…ともきと…いっぱい…するっ…」


「……ったく…これのどこが可愛くないんだよ」



智希は溜息を付きながら激しく有志のソコを擦り始めた。


「んんーっ!」


たったその刺激だけで中が大きく収縮し、体全身を強張らせながら本日2度目の精液を智希の手の中に吐き出した。




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