長編の読了おつかれさまでした。
今回の作品は結末を投票で決めるというイベントを盛り込んでの執筆となりました。投票項目はずばり、10話最後のヒロインの選択、です。
◆注釈
こういった内容を小説本編以外で補足していくのは私の力量不足なのですが、いただいたアンケコメを見ていていくつか誤解を招く表現があったのだと思い急遽こちらでお話を。
最果てヒロインは時間旅行をしたわけではありません。多分映画のBTTFの話を入れたのがマズったと思っています。
(BTTF=バックトゥーザフューチャー。とても面白いSF映画です。タイムトラベルが作中でのキーワードなんです。)
三部で生還エンドを果たしましたが、六部の世界線では花京院の墓があります。一部でディオの暴走を止めましたが三部でDIO復活によるホリィさんの体調悪化も起こっています。それぞれ、似てるけど違う世界です。
なので三部の世界に戻ったら六太郎には二度と会えません。一緒に年を取って外見はほとんど同じ承太郎になりますが、そうなるときっと徐倫のいない世界になります。
◆結果の詳細は?
合計:165票
100 三部の世界線
65 六部の世界線
◆コメント返し
投票時にコメントをいくつかいただいたので気になるものをピックアップして少しお話します。
◆三部に行けばいずれ六太郎に会えるから三部。
これは「また別の六太郎」に出会えることになりますね。同様に六部に残った場合、三部太郎は二度と公子さんに会えません。四十歳になって再会を果たすわけではないのです。
と、タイムスリップ物語だと勘違いさせる描写があったせいか、誤解が生まれてしまったようですね……読み返したのですがその描写はそのままにすることにしました。め、めんどうだから直サナイワケジャナイヨ?
◆公子が好きになったのは三部太郎だから!
ストレートに最初の思いを貫くヒロインがたくさんいましたね。揺れ動くところをどちらにすればと悩んでもらえればと思ったのですが、皆さんが男らしい、というより私がもっと六太郎とのイベントを盛り込んだ後でアンケ取るべきでした。
これはもう本当に後悔しています。せめてあと一つは何かドキッとするようなことをいれてからにすべきでした。
◆六太郎が報われる展開に……!
三部エンドになったとしても六太郎に幸せになってほしいという声がたくさんありました。六太郎ってこう、枯れた侘しさがありますよね。今回六部の世界を離れてしまうことで追い打ちをかけるような感じになってしまわないかという懸念は正直あります。
あとがきで補足するという姑息なやり方なんですが、六太郎は公子さんが三部に行ってしまったことでもう彼女を恋愛対象として思い続けるのを辞めようとキッパリ辞められる人です。
新たな門出を濁さないように静かに去っていく、男らしい決断をしたということで書いています。悲しい展開とは私は思いませんが、一応後ほど悲恋の注意書きを足します……。
◆あの日空港に置いてきた恋を 拾いに行っては頂けませんか?
このコメントすごくぐっときました……!私は六太郎エンドに一票を投じたい気持ちだったんですが、これ見てなんか「あばばばばば……行かなきゃ!」な気持ちになりました。
コピーライターさんみたいな文章で素敵です……!
◆六太郎かわいい
オッサンがちょっとヘタれるのってかわいいですよね!
◆どちらも読みたいところですが……こちらを選びます
どちらも〜と希望してくださるのは大変うれしいです、ありがとうございます!でも両方は書かないだろうなと私の性格がばっちりバレている気もしますね。
ここまでコメントでした。投票いただいたみなさんありがとうございました!
◆寿命……?
プッチの対策もわかってるから安定して死なないよねってことではありません。絶対に避けられない、原作よりも強い死の運命が待ち受けていることでしょう。
ですが運命だからというのは戦わない理由にはなりません。(みたいな話を五部でしてた気が!)きっと新しい運命に二人は立ち向かうはずです。それに打ち勝つことが出来るかどうかは、皆さんの妄想に委ねます……!
ということで最果てからのエピローグはこれで終了です。ちょっとビターなエンドとなりましたが、それはどちらを選んでもそうなったでしょう。
この先の新しいストーリーは、ぜひみなさんの脳内で、というフックになれればと思っております。
最後にもう一度、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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