バルバッド編



「へぇ、迷宮生物を締め上げるってお前強いんだな?」
「そっかな?私より強いやつは沢山いるけど?」
「でも俺はお前が気になるけど」
「ごめんなさい」
「は?俺とは戦わないって事か?」
「何言ってんだお前」


あれ、今私告白された気がしたんだけど、あいつと話がかみ合わないんだけどとアリババに愚痴るナマエに、光のない目で気にするところソコじゃないですと言うのだった。


「それよりも、迷宮に送ったはずなのにここに居るってことはもちろんジンを手にしたってことか?あの迷宮は暇つぶしに作っただけだからどんなジンだったか忘れちまったけど、見せて見ろよお前のジンの力を!」
「なんだよみんなしてジンジンって、私は酒のジンしか知らんぞ」
「ナマエさんナマエさん」
「何アリババ」
「何も疑問を持たずに、俺の問いに思い出したことを教えて下さい」


それだけじゃつまんないから、ちょっとしたスパイスを混ぜてもいい?と訪ねるナマエにそんなものいらないと角を立てて怒るのだった。


「で、その迷宮でナマエさんはジンと会いましたよね?」
「だから、そのジンが何だか知らないって言ってるだろうがコノヤロー」


アリババの頭に新たなタンコブが生まれた。


「っつぅー。そうだった。えっと、青い体をした大きな人に合わなかった?」
「会ったぞ」
「そっかぁ、知らないか。……って、会ったぁぁぁ!?」
「うっさい」


更に、アリババの頭に新たなタンコブが生まれた。


「っうぅぅ。ごめんなさい」
「で、会ったけどソレが何さ」
「その青くてでかい人?をジンと呼びます」
「名称だったのか。謎が一つ解消したね」


良かったと言うナマエを余所に、余計な事を言えばさらに増えるだろうタンコブに恐怖してからか、思考回路は衰え気味になって頭を抱えている姿を後ろからアリババとモルジアナがオロオロしながら見つめていた。
一方ジュダル達だが、シンドバッドにほら見ろ、あいつは迷宮でジンに会っていただろ?と攻略していただろ?と先ほどまでの敵対心はどこえやら、それはもう楽しそうに語りかけていた。


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