とある狂人の育成記10

 どうやら、魔力の性質は、「魔術を使おうとしたその瞬間の感情」ではなく、「その人間がもともと持っている性質」によるものらしい、と俺は思うようになった。殺人をした魔女が攻撃特化なのはそのときに「人を殺したい」と思ったからではなく、もともと攻撃的な性格を持っていたから「人を殺したい」と思ってしまったから。……そんな感じで。はっきりとした根拠があるわけでもなく、魔女と話していてなんとなく感じたことだからまだまだ研究しなければこれはわからない。


「ん……お兄ちゃん」


 最近の波折は、益々色気がでてきた。まだ、中1だ。でも俺のペニスをしゃぶる波折の表情は、風俗嬢よりも淫乱で上品。怖いくらいに、魅力的。

 そうだ、この波折、俺の知りたいことに近づくためにもっと使える。性的な衝動は、人間の本能をむき出しにさせる。だから、人間の魔術の性質を知るために、波折を使ってその本質を引き出すことができるんじゃないか。波折は贔屓目を抜いて、男だろうが女だろうが惹きつける容姿をしている。あとは、中身。中身も完璧にして、波折を全ての人間から求められるような、そんな人間にしてしまおう。そして波折を餌にして人の本質を探っていくのだ。


「お兄ちゃん……ああ、……ん、む……」


 自分の尻の穴をいじくりながら俺のペニスを美味しそうにしゃぶる波折を、見下ろす。壮絶な色香。このエロさがあれば、どんな人間だってたぶん惹きつけられる。もっともっと、波折のことをエロい人間にしてやろう。身体を開発されきった人間の発する雰囲気というのは、どこか禍々しくてそれでいて神秘的で、とにかく人を魅了する。


「波折」

「ん……」

「これからさ、俺のこと、お兄ちゃんじゃなくて「ご主人様」って呼んでよ」

「……どうして?」

「俺達の関係を、異常にするんだ。おかしな関係で繋がろうよ。狂った人間ってね、とっても魅力的だよ。それにさ、」

「あっ……」


 波折の頭を掴んで、ペニスを引き抜く。そして、波折を転がして脚を思い切り開いてやった。ひくひくとうずているその穴に、フェラで堅くなったペニスを突き立てる。


「はぁんっ!」

「好きでしょ。支配されるの。どうしようもなく屈服して、イジメられて、完全に言いなりになるの。波折はドエムの変態だから」

「あっ! あっ! あっ! あっ!」

「だからさ、ド淫乱ドエムの波折。俺のことはご主人様って呼んで。俺の奴隷になるんだ」

「あっ! ひゃあんっ! おれっ! どれいっ……! ごしゅじんさまのどれいになりますぅっ!」


 どこまでも、どこまでも波折を俺の下に支配して。隷属させて。とびっきりアブノーマルなことをして調教して。普通の人間からは発せないような、淫靡で危険な空気を醸し出す、そんなメスにしてやろう。

 わるくない。この美少年を俺の奴隷にしてやるのは、なかなかに興奮する。
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