甘い恋をカラメリゼ | ナノ
 deux


 問題の胃炎については、白柳さんにもらった薬としばらくの禁酒でわりとすぐに回復した。そもそもアルコールのとりすぎといっても俺が進んで飲んだわけじゃなくて、ここしばらく飲み会が続いていたのが原因だ。俺自身はそこまで酒好きではないから、飲み会さえなければそんなに飲むことはない。

 そして、晴れて胃炎を治した俺は、智駿さんとの東京旅行の日を迎えた。智駿さんとの旅行は温泉旅行以来だと思うとワクワクしてくる。



「わあ……智駿さん、かっこいい……」

「……そうかな」



 高級ホテルにいくから、というからだろうか。智駿さんの服装はいつもよりもエレガントというか大人っぽい。もうかっこよすぎてきらきらして見えてきて、俺は直視することができなかった。



「うう……」

「梓乃くん?」



 智駿さんかっこいい……今すぐ抱かれたい、なんて本気で考えてしまう。すぐエッチのことを考えてしまうのもどうかと思うけれど、ここまでかっこいいと一気に気持ちがメスになってしまうのだ。でもさすがに、待ち合わせて早々そんなことは言わないけれど。

 ともかく、俺たちは早速新幹線の改札に向かう。そういえば新幹線に乗って遠出するのが久々になる俺は、新幹線に乗るというところからワクワクしていた。



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