甘い恋をカラメリゼ | ナノ
 dix



「ん……」



 セックスが終わって、二人で一つの布団にもぐる。なんというか、俺も体力がついてきたと思う。セックスの後も気を失うことなく、こうして事後の余韻にまどろむことができるようになってきた。全身がだるくて、頭がぼんやりとして、智駿さんの精液のはいっているお腹はぽかぽかして。エッチの後って、すごく気持ちいい。

 浴衣を大きくはだけさせて肌を露出している智駿さんに、全裸で腕枕をしてもらっていると、智駿さんの女って感じがして幸せだ。俺はぽやんとしながら智駿さんにくっついて、ぼーっとしていた。



「旅行……終わっちゃうね」

「はい……」

「また、いこうか」

「……次は、どこにいきますか?」

「東京にお菓子でも食べに行く? 知り合いが何人か東京でパティシエしてるし」

「ほんとですか……! いきたいです……」



 夜の闇に溶けていくような、ぽそぽそとした声色でピロートークってやつをする。すっごく甘いなあって思っている内に眠気がピークに達していて、俺はいつの間にか眠ってしまっていた。


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