甘い恋をカラメリゼ | ナノ
 cinq


 松島から車で一時間ちょっとくらいで、温泉街にたどり着く。目的の宿にたどり着けば俺のテンションはたちまちに上がってきた。温泉宿って普通のホテルとはどこか雰囲気が違っていて、入り口から入った瞬間にドキドキする。その雰囲気を味わうだけで楽しい気分になれるというか。

 チェックインをして、さっそく部屋まで行った。部屋の扉を開ければぶわっと畳の匂いが溢れてきて思わず俺は「わー!」なんて声をあげてしまう。



「いい部屋だね〜」

「そうですね!」



 部屋の奥まで行って外の景色を眺めていた智駿さんの腕に、ぎゅっと抱きつく。智駿さんはやたらとハイテンションな俺にくすくすと笑いだす。



「どうする? 先にお風呂かな? ご飯はまだだもんね」

「お風呂! お風呂いきましょう!」

「貸切風呂だっけ。楽しみだなぁ」



 とりあえずはじめにお風呂に入ることに決定した。俺たちはささっと支度をして、温泉に向かう。



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