次富

「 三度の飯より寝るのが大好きな三之助×三度の飯より寝るのが大好きな作兵衞。」
※勿論意味はお互いの違う。

隙あらば作兵衞に手を出そうとする三之助と隙あらば布団に潜り込む作兵衞。

作兵衞がとんだ休日怠け者。
外面はシャキシャキしててしっかり者の働き者に見えてるけど、休日はほとんど布団にもぐりっぱなし。ご飯も相当お腹空かないないと食べない。
三之助の脳内は9割すけべ。
とうとう我慢できなくなった三之助がそういうお店に足を運んでやってもらうんだけど、ちっともいけない。困った店員さんが店で一番のテクニシャンに交代してもらうんだけど、結局満足出来ずになんだかなぁーな帰り道の三之助。

お腹空いたなーと途中のコンビニに立ち寄って、「作兵衛なんにも食べてないんだろうなー」と二人分の食事買い込んで帰宅。

珍しく部屋から物音するかと思えば、作兵衛がベッドに潜り込んでTV観てる。

「ただいまーお腹空いてない?」
「空いた」

三之助が目の前に買ってきたもの並べるんだけど、作兵衛がなかなか布団から出てこない。

「あーん、してあげようか」
「んーいい、布団汚れたら困るし」

のこのこ起き上がってきて、少しつまんだくらいで、また布団にもぐりこむ作兵衛。三之助もお腹満たして、なんとなくTV眺めてふと作兵衛に話かける。
今日の出来事淡々と話す三之助を作兵衛はなんにも言わずに聞いてる。離し終わって振り返って目を合わせてみると作兵衛は顔色変えずに、「お前女ダメだったんだな」なんて言う。

「そんな事はないと思うけど、俺は作としたい」
「疲れる」
「なにそれ愛ないなー」
「あほか、逆だろ」
「えー」

ムダ金だっただの、もっと早く帰ってくればよかっただのぐうたら文句いいながら、三之助も作兵衛と一緒に布団にもぐりこむ。ぎゅーってしながら上目使いで三之助がおねだりしてみるけど、おでこにちゅーされて完全に寝る体制の作兵衛。

「作兵衛さんに質問です」
「あー?」
「一日一回と三日に一回(に3回)どっちがいいですか?」
「どちらも却下」
「ケチ」
「ケチで結構」

結局二人で寝ちゃう。
そんななんでもない寝るの大好きな次富の一日。

三之助が従順に作兵衛の手のひらで思考錯誤しつつも逃げず帰ってきちゃう、そんな次富。


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