:念能力

(出典:Wikipedia/加筆、添削あり)
ハンターハンターの世界における特殊能力の総称。自らの肉体の精孔(しょうこう)という部分からあふれ出る、オーラとよばれる生命エネルギーを自らの意思で自在に操る能力のこと。
修得するだけで身体が常人に比べ頑丈になる利点に始まり、身体能力や戦闘技術の増強・探査能力の向上の他、様々な特殊能力を得られる。能力の用途が必ずしも戦闘向けであるとは限らない。>> 主人公の念能力

▼制約と誓約と覚悟
念能力を使用する際に、あらかじめ制約(自分の中でのルール)を決め、それを遵守すると心に誓う。その制約が厳しい程、また能力の発動条件や手順が複雑である程、使う技の威力や効果が増す。
厳しい制約、イコール破ったときのリスクの厳しさであり、誓約を破ればその反動で能力やその者の命すら失う危険性がある。 また、リスクに加え、覚悟する事が念能力の向上に繋がることがある。

▼念能力の基本
纏(テン)
オーラが拡散しないように体の周囲にとどめる技術。纏を行うと体が頑丈になり、常人より若さを保つことができる。

絶(ゼツ)
全身の精孔を閉じ、自分の体から発散されるオーラを絶つ技術。気配を絶ったり、疲労回復を行うときに用いられる。
絶の状態を保つと疲労や怪我の回復が早くなる。

練(レン)
体内でオーラを練り精孔を一気に開き、通常以上にオーラを生み出す技術。

発(ハツ)
自分のオーラを自在に操る技術であり、念能力の集大成。俗に言う必殺技。

▼応用技
周(シュウ)
物にオーラを纏わせる技術。刃物の切れ味を強化する、鈍器の硬度を上げるなど、対象物の持つ能力を強化する。ただの紙切れ一枚でも「周」をする事によって易々と壁に刺さる程鋭利な武器に変貌させられる。

隠(イン)
前述した「絶」の応用技。自分のオーラを見えにくくする技術。
下記の「凝」を用いても全ての「隠」を見破ることが出来るとは限らず、対念能力者との戦いでは奇襲や不意討ちに利用される。(※作中には主人公以外の念能力者は存在しない為オーラを故意に隠す必要は無いので、「陰」は基本的に使用しません)

凝(ギョウ)
「練」の応用技。オーラを体の一部に集め、増幅する技術。オーラを集中させた箇所は攻防力が飛躍的に上昇し、その他身体能力も上がる。ただし「凝」を行っている箇所以外の部位のオーラは通常よりも薄くなる為、攻防力は大きく落ちる。
打撃の際に手や足に集中させて威力を増したり、首やみぞおちなどの急所に集中させて致命傷を逃れたりと様々な局面で使われる技術。足にオーラを集めれば跳躍力、走力も向上する他、壁を垂直に走るといった芸当も可能。
通常は身体の何処か一箇所に「凝」を行うが、熟練した者は複数箇所で同時に「凝」を行うことができる。(後述の「流」参照)

堅(ケン)
「纏」と「練」の応用技。「練」で増幅したオーラを維持し、身体全体の頑丈さと防御力を増幅する技術。これが解けると防御力が著しく落ちてしまう。

円(エン)
「纏」と「練」の応用技。体の周囲を覆っているオーラを自分を中心に半径ニメートル以上広げ、一分以上維持する技術。「円」内部にあるモノの位置や形状を肌で感じ取ることが出来る。その広さは個々人によって異なる。

硬(コウ)
「纏」「絶」「練」「発」「凝」を複合した応用技。練ったオーラを全て体の一部に集め、特定の部位の攻撃力・防御力を飛躍的に高める技術。「凝」の発展形とも言える。
「凝」による強化との違いは「絶」を同時に併用する事。「凝」の状態ではオーラを集中させていない他の部位からも僅かにオーラが漏れ出し続けているが、それらを敢えて「絶」で閉じることで、集中させた部位のオーラの量は更に増大する。
ただし、オーラを集中していない箇所は「絶」状態(ほぼ生身)になってしまい、その部位の攻防力は殆どゼロとなる為に戦闘中は注意が必要。

流(リュウ)
こちらも「凝」の応用技。オーラを体の各部に意識的に振り分ける技術。
「凝」を素早く行う技術や、「凝」に使うオーラを必要最低限の量でセーブする技術、複数箇所で同時に「凝」を行う技術などを総称して「流」と呼ぶ。

▼能力の系統
念能力は、オーラの使われ方によって六つの系統に分類される。念能力者は例外なくこれらのいずれかの系統に属した性質を持っており、それがその者の「才能」であり、その系統の能力を最も高いレベルまで身に着けることができる。
能力を身に着けるならば自身の系統にマッチしたものが良いとされるが、実際に身につける能力がどんなものになるかは本人の性格や嗜好にも強く左右される。

主人公の念能力

系統は変化系。自分のオーラの形状や性質を変化させる事が出来る。自身の能力に他の系統の要素を組み込む場合、強化系(モノの持つ働きや力を高める)、並びに具現化系(オーラを凝縮、固形化させて物に変える)との相性が良い。

▼主人公の「発」

∴ 有限の蜜(セルフチャージ・パナシーア)
要素 >> 変化・強化
発動条件 >> 対象の素肌に素手で触れ、「周」を行う。対象は自他不問であり、触れる場所は何処でも良い。
内容 >> 人肌程度の温度を有したオーラによる疲労と体力の回復を叶える。発動時間はオーラの消費量・対象の数・対象の体積に左右される。最長持続時間は六時間(二年前時点)。
※制約
・前回の回復に要した時間の十倍の時間が経過しなければ再び発動出来ない
※リスク
・特になし

∴ 香辛料無差別配布(ビビッドシャワー)
要素 >> 変化・放出
発動条件 >> 手に「凝」を行う(片手、両手どちらでも良い/左右は問わない)
内容 >> 自身のオーラを、酸素粒子よりも重く麻痺効果のある霧に変えて指先から散布する。口、鼻、傷口のいずれかから体内に摂取する(させる)必要がある。身体の神経と筋肉、及び粘膜に作用するので、濃度によって軽度の痺れから呼吸困難まで効果の調節が可能。
あくまでオーラの形状・性質変化であり、霧を実際に具現化している訳では無い為、防塵マスクなどもすり抜ける。
効果の持続時間と強弱はオーラの濃度に比例する(オーラが濃い=効果が強く時間が短い、オーラが薄い=効果が弱く時間が長い)。
※制約
・生んだ霧の行方は操作出来ない
・一旦対象の身体に取り込まれた霧オーラは主人公の意思での除去は出来ない
・霧の散布範囲は「円」の最大直径(十メートル/二年前時点)以内に限り、その範囲を越えると自動的に消滅する
※リスク
・風向き、地形など環境次第では自らを含む味方にも霧を吸わせてしまう恐れがある
・この技を麻酔代わりとして傷口に使用した場合、痛みは緩和されるが、出血量の増加や患部の拡張を始めとした怪我の悪化に気付けない懸念が生じる

∴ 見えざる繭(ソフトプリズン)
要素 >> 変化・強化・操作
発動条件 >> 対象となる部位・箇所へ「周」を行う
内容 >> オーラで覆った部分の細胞分裂や血小板の凝固など、自己治癒の速度を強制的に操作して早め、皮膚の再生や止血を行う。
オーラの消費量は修復の度合いに比例し、オーラさえ足りれば筋肉や神経組織の再生も可能。ただしあくまで「治癒の速度を早めるだけ」の為、内出血、複雑骨折、被弾による怪我など、身体の内部に異物が残存しているような患部を治療する場合は注意が必要。
※制約
・治す範囲や怪我の程度に関わらず、この能力が使用出来るのは一日三回まで(一日=初回の発動時点から数えて二十四時間以内)
・能力の発動持続時間は一回につき最長三十分までであり、三十分経つと強制的に「周」が解ける
※リスク
一日三回の発動限度数を越えてこの技を使用した場合、反動が起こる


 



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