エンダァァァアアアァァァァアアァアッイヤァァァァァアアゥゥェィルォゥウェィッッラーァッビューーーゥウゥウゥワァーーーーーーって歌った人は後で職員室に来なさい、先生アルフォートあげます。

実際はハッピーエンドどころか嵐の前の静けさでしかありませんが、パンクハザード編は此処で一旦の区切りとさせて頂きます。およそ三年七ヶ月もの間、お付き合い頂きまして、本当に本当にありがとうございました。
当初の予定よりかなり話が長くなって、かなり完結までお時間を頂いてしまいましたが、作中において書き損ねた事は無いように思えて、やっぱり書き手としてはその事が一番嬉しいと言いましょうか…「ああ良かった」という気持ちです。一話あたり大体3000文字前後書いたので、トータル三十万文字近く書いたのかと思うと結構な達成感も。

因みに、99話で終わらせたのは意図的です。此処で終わらない、寧ろ此処から始まるような、繋がるような、良い意味でのもやもや感を出したくての事です。「99.」の数字を見て、「え…?」と、何となく嫌な感じを覚えて貰えたら。

前作「再生する春」のように舞台が頻繁に変わる事の無いパンクハザード編では何分ちょっとした周りの様子や景色、小物などに幾らかこだわって書いたつもりだったので、テンポの悪化がとにかく心配でした。何処かの一段落だけ、一文だけでも、読んでくださった方の頭の中へその場面が絵として浮かぶようなものが書けていたらと願っています。

今作では全体を通して、負の感情になるべく焦点を当てていました。
やりきれなさ、後悔、怒り、憤り、殺意、怯え、恐怖。
前作の最終話付近で描いた「無意識下で育てていた不安」ともまた違う、不意打ちで叩きつけられて植えられた自分の中のそういうものを、アルトが初めてまともに直視したパンクハザード編でした。

今後の伏線となるような要素は「まばゆいパレード」内にはありませんが、この恐らくは一日にも満たない時間の中でアルトが経験したものが、ドレスローザ編での行動原理に影響する……ように見える書き方をしたいなあと思っています。
サニー号に乗るまではあまり和むシーンも挟めず、上記の焦点云々もありサニー内でもあまりほのぼのとは出来ませんでしたが、アルトの感情の不安定さを身近に感じて頂けたなら幸いです。

長い間、沢山の感想や応援をありがとうございました。皆さまからの励ましが無ければ書き上げられませんでした。心から感謝しています!
ドレスローザ編は翌朝、朝刊が届く所からのスタートです。その後の流れは「そっちかーい!」と言われそうな気もしているのですが、原作に割り込ませて貰いつつアルトとローそれぞれに奮戦して貰うつもりなので、お付き合いくだされば有難い限りです。

此処まで読んでくださったあなたと、次はドレスローザ編で出逢える事を願って。


2019.05.01 蜂

 



( prev / non )

back


- ナノ -