『雲雀先輩!次、あのお店に行きたい!』
「了解。まったく、買い物好きだね」
『へへー!たまにはいいでしょ?買い物に付き合ってくれても!』
「ま、いいけどね。それじゃ行こうか」
***
『っていう夢を見たんです!』
「ちょっと待ってよ、君、十年後も僕の事を先輩って呼んでるの?」
『ツッコミ所そこですか!?』
「呼び名は重要だよ。それに君、僕を足に使いたい訳?」
『は!?いえいえいえ、滅相もありませんよ!ただたまには風紀委員とか関係なしに遊びたいなーなんて!』
「……」
『…雲雀先輩?』
「……仕方ないな。だったらさっさとバイクの後ろ乗りなよ」
『は?』
「どこでも連れて行ってあげる」
『は、はぁ…』
促され仕方なくバイクの後ろに乗るあなた。
「それじゃ、しっかり掴まってて」
『はい…、って、あれ?』
「何?」
『中学生ってバイク……』
「そんなの関係ないよ」
『はい?』
気にせずバイクを走らせる雲雀。
『だから風紀委員が風紀乱してるじゃないですかぁぁぁ!!ちょ、止めてぇぇ!!』
「ワォ、聞こえないよ、もっと大きな声で言ってよ」
『止めてくださいぃぃー!!』
「十年後はちゃんと助手席に乗せてあげるよ」
『な、何ですか!?聞こえませんよ、雲雀先輩ー!!』
「聞こえなくていいよ、別に」
end
2011/05/21
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