▼神様臨也と来神静雄/超未完成! 来神静雄×神様臨也 臨也の見た目は23歳の方 それは例えばただの偶然であったのかもしれない。なんとなくぼんやりと、そう暇つぶし程度に下の世界を、身体を人に窶して歩いていたのだ。特になにか目的があったわけではないが、最近気に入っている体で下の世界をふらふらするのは、楽しい。 今日も俺の愛する人間は面白いくらいに揺れ動き、歪み、愛し合い、そして死んでゆく! 自分でも驚くくらいこの神という仕事は俺にぴったりだと思う。なんてったって、大好きな人間を余すことなく悠々自適に観察できるのだから! でもいくら楽しくても、上から見てるだけじゃつまらない。だからこうやって時折下におりてきて、世界を変えてしまわぬ程度にひっかき回すのだ。 喧騒の中で、その金色を見つけたのは、だからただの偶然だったのだ。 # 「シーズちゃーん」 「あ?…てめえ、またきたのかよ」 この金髪は平和島静雄と言う。平凡な両親の間に生まれた突然変異。有り得ない怪力の持ち主だった。そういえばちょっと前に弄ったからかなあとか思い出した。 まあそれだけならハッキリ言ってどうでもよかったんだけど。 「まあねー」 「つか、なんでてめえは俺がいる場所にでてくんだよ…」 「だからぁ、何度もいってんじゃん。俺、神様だからさ。」 笑うと、シズちゃんは、そうかよ、とだけいって溜め息をついた。あーあー、なにその態度。俺、神様なのに。 神は全能。博愛主義であり、愛されるべき存在。 だからシズちゃんが俺に惚れちゃうのも仕様がない。なんてったって愛されるべき存在なんだ。…の、はずだ。愛されるべき存在、のはずなんだけど。 「ねーシズちゃん、この前の話、考えてくれた?」 目一杯可愛らしい顔で覗き込む。するとシズちゃんはぴきりと固まり、目を逸らした。ぼそぼそ聞き取りづらい声が頭上から聞こえる。…身長設定、間違えたかな。 title/ZINC ここまで書いて詰まったのであった |