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神様臨也と来神静雄/超未完成!

来神静雄×神様臨也
臨也の見た目は23歳の方


それは例えばただの偶然であったのかもしれない。なんとなくぼんやりと、そう暇つぶし程度に下の世界を、身体を人に窶して歩いていたのだ。特になにか目的があったわけではないが、最近気に入っている体で下の世界をふらふらするのは、楽しい。
今日も俺の愛する人間は面白いくらいに揺れ動き、歪み、愛し合い、そして死んでゆく!
自分でも驚くくらいこの神という仕事は俺にぴったりだと思う。なんてったって、大好きな人間を余すことなく悠々自適に観察できるのだから!
でもいくら楽しくても、上から見てるだけじゃつまらない。だからこうやって時折下におりてきて、世界を変えてしまわぬ程度にひっかき回すのだ。

喧騒の中で、その金色を見つけたのは、だからただの偶然だったのだ。




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「シーズちゃーん」

「あ?…てめえ、またきたのかよ」

この金髪は平和島静雄と言う。平凡な両親の間に生まれた突然変異。有り得ない怪力の持ち主だった。そういえばちょっと前に弄ったからかなあとか思い出した。
まあそれだけならハッキリ言ってどうでもよかったんだけど。

「まあねー」

「つか、なんでてめえは俺がいる場所にでてくんだよ…」

「だからぁ、何度もいってんじゃん。俺、神様だからさ。」

笑うと、シズちゃんは、そうかよ、とだけいって溜め息をついた。あーあー、なにその態度。俺、神様なのに。
神は全能。博愛主義であり、愛されるべき存在。
だからシズちゃんが俺に惚れちゃうのも仕様がない。なんてったって愛されるべき存在なんだ。…の、はずだ。愛されるべき存在、のはずなんだけど。

「ねーシズちゃん、この前の話、考えてくれた?」

目一杯可愛らしい顔で覗き込む。するとシズちゃんはぴきりと固まり、目を逸らした。ぼそぼそ聞き取りづらい声が頭上から聞こえる。…身長設定、間違えたかな。


title/ZINC

ここまで書いて詰まったのであった


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