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ディアボロモンの逆襲 act.10

三人がアーマゲモンの射程圏内に収まり、お互いの手を握りしめる手の力がより強まったその時。
純たちの頭上をインペリアルドラモンが通過していった。

「インペリアル、ドラモン…」
「助かった…」

三人は助かった喜びはあるものの、素直には喜べなかった。
その証拠に誰ひとりとして、インペリアルドラモンの方を直視できずにいた。
目の前で起こっていることを受け止め切れていない。

「しっかりしなさい!」

声をした方を向くと、テニス部の合宿所から駆けつけた空の姿があった。

「遅くなっちゃってごめん。」
「空!」
「太一、ヤマト、純。」
「そ、らっ…そらぁーっ!」

純は泣きながら、空に飛びついた。
空はそれを優しく受け止め、太一とヤマトは純の背中にそっと手を置いた。

アーマゲモンは標的を純からインペリアルドラモンに変え、次々と攻撃をしかけていった。
インペリアルドラモンは軽々と避けていたが、次々に向かってくるブラックレインがインペリアルドラモンのスピードを上回り、当たってしまった。
黒煙が辺りを包み込む。

「くっそぉ!」
「負けるな!」

黒煙からインペリアルドラモンが現れると、その姿はファイターモードへと変わっていた。



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