光子郎が帰宅したあと、太一たちはパソコン部屋の片付けをしていた。
手だけではなく、口も動かし、今日の出来事を振り返っていた。
世界を救った直後なのだ。
興奮するな、という方が難しいであろう。

「凄かったねー。」
「あぁ。」
「私、もうダメかもって思うことが何回かあった。」
「実は俺も。なんかまだ夢みたいな感じがしてる。」
「救えてよかったね。」
「おぅ。アグモンたちに感謝だな。」

今回は時間がなかったから、次会うときにはちゃんとお礼をしよう、と心に決めた。

「…あ、空からメール来てるよ。」
「…なんて？」
「“太一へ。ゴメンネ。プレゼントありがとう。空”だってさ。しかも、可愛い写メ付き！」
「そ、っか。そっか！」
「よかったね、仲直りできて。」
「おぅ。迷惑かけてごめん。」
「よーし!!仲直り記念に今から空の家行こう！今日の話もしたいし。」

純は太一の手を引き、外へと連れ出す。
外はまだまだ暑かった。



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