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02

クラス全員が引き終わったものの、誰がどの席なのか分からない。

「じゃあ、移動してください。」

先生の掛け声と同時に席を移動させる。
純の席は右から二番目の一番後ろ。
そのまま机を後ろまで下げるだけなので、移動は簡単だった。

隣は誰が来るんだろう…

そうドキドキしながら、周りを見渡した。
目線はもちろん、太一に向けられていた。
その太一はというと、机を持ちながら、一歩一歩こちらへ近付いて来る。

まさか、まさか、まさか…!

太一は純の思惑なんて知るはずもなく、1番の席に机を置いた。

「佐藤さんが17番?俺、1番なんだ!これからよろしくな!」

太一はそう言うと、純に手を差し出した。
そして、純は戸惑いながら、太一と握手をした。


「純、帰ろうぜー。」

SHRが終わると、別クラスのヤマトが純に声をかけた。
二人は家が隣同士のため、いつも二人で帰宅していた。

「なぁなぁ。」

純が立ち上がろうとした時、太一に声をかけられた。

「俺もさ、佐藤さんのこと、純って呼んでい?」
「う、うんっ!」
「俺は太一でいいからさ!」


神様、神様。
今日は本当にありがとう。
私、明日から学校がさらに楽しくなりそうです。

早く明日になぁれ!


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