神様神様おねがいします。
今日も明日もあさっても、ちゃんといい子にしてるから。
私のお願い聞いてください。


席替えMagic!


お台場小学校、二年生のとあるクラスでは生徒たちたっての希望によって、席替えが行われようとしていた。
子どもたちは席替え、と聞いた途端ざわつき、そわそわし始めた。

佐藤純もそのうちの一人である。
純も特に仲のいい友人たちと盛り上がっているが、目線は違うところにあった。

八神太一。

サッカーがうまい上に明るくて、ムードメーカー。
幼馴染とは違う魅力のある彼に恋をするのに時間はかからなかった。

しかし、恋をしたものの、今まで席も離れており、まともに話したこともない。
純は今回の席替えで、できれば隣の席、最悪、同じ班になれれば！と期待していた。

今回の席替えもどうやらくじ引きらしい。
黒板には席順が書かれ、その上から数字がバラバラに並べられていく。

「じゃあ、前の奴らからくじ取りに来てください。」

純の席は前から二番目で、くじ引きの順番はあっという間に回って来た。
引いた数字は17番。
ラッキーなことに端の席ではないため、左右どちらにも席がある。
1番と36番。
太一は後ろから二番目の席のため、純の隣の席が太一の順番まで残っているのか微妙ではあるが、純は祈り続けた。