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02

「あれ、なんか珍しいね。みんな集まってるなんて。」

教室に戻れば、ヤマトと空、そして太一の姿があった。
ヤマトは同じクラスだけど、太一と空は別のクラスなのに。
なにかあったのかな?

「お前が呼び出されたってどっかで聞いたらしくて、すっ飛んで来たんだよ。」
「私は太一に無理矢理連れて来られただけよ。」
「俺はたまたまこのクラスに用があっただけでっ…」

あいかわらず、過保護というか心配性というか。
普段は頼りがいがあって、俺について来い!って感じなのに。
まぁ、そこが可愛いんだけど。

「で、純はなにしてたんだよ!」
「体育館裏行ってた。」
「そうじゃなくて…!」
「…お断り、してきたよ。」
「そ、っか!そうだよな!」

心底安心したような太一の顔。
太一の気持ち、隠してるつもりかもしれないけど、バレバレだよ?
太一はいつになったら、私の気持ちに気付くんだろう?
まだまだ気付きそうにない太一を見て、心の中でニヤリと笑った。

今はまだこの両片思いを楽しみたいもん。
…なーんてね。


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