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01

「純のこと、前から好きだったんだ、実は。」

昼休み、体育館裏。
漫画みたいなベタな告白をされてしまいました。


片思い伝説


事の始まりは今日の朝。
去年同じクラスだった男の子に昼休みに体育館裏に来て欲しい、と言われたことから始まった。
ひとつ返事でわかった、とだけ答えると、じゃあ、あとで。と別れたわけだけど。
そこそこ仲のいい男の子だったから、なにか相談事でもあるのかなー?なんて呑気に構えてたら…

まさかの告白でした。
初めて告白なんてされちゃったよ!
こんなドキドキするものなんだ…

「えーと…気持ちはありがたいんだけど、ごめん…」
「そ、そうだよな…」
「あ、でも、気持ちは本当にホンッットーに嬉しいの!私も友達として、本当に大好きだから!」

でも、それはあくまで友達として好きなだけで、それ以上にはならない、ということなんだけど。

「そう言ってもらえてよかった。勝手だけどさ、友達として、これからもよろしくな?」
「もちろんだよ!」

そう言い、それぞれのクラスへと戻った。
気付かなかったな、彼が私を好きだったこと。
自分が失恋したわけじゃないけど、ちょっとセンチメンタルな気持ちになる。


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