携帯に電話してもメールしても、連絡が取れなくて、家まで来た。
せっかく部活が休みで、久しぶりの休日デートの約束なのに。
あろうことか、私の彼氏、八神太一は寝てました。
マーブル関係図
「太一、起きろーっ!」
「ん…あと、もうちょっと…」
「たーいーちー!!」
「………zZ」
ダメだ。
こういう時の太一は起きない。
早々とそう判断した私は太一ママに軽く挨拶して、帰路に着いた。
太一ママにはもう帰っちゃうの?なんて言われたけど、仕方ない。
せっかくお洒落したのに。
メイクだって、髪の毛だって、いつも以上に気合いれたのに。
…太一のばかやろう。
気付いたら、ヤマトに電話してた。
デートの約束してたのに、それがなくなった途端、他の男(って言っても幼なじみだけど)と会うのはどうかと思ったけど、今回ばかりは寝てる太一が悪いんだもん。
「で?なんで、俺が純とデートしなきゃなんねぇんだよ。」
「だーかーらー!さっきから言ってるじゃん!太一が寝てたから、デートするのやめたの!」
たまたま朝から起きていたヤマトはひどくめんどくさそうな顔をして、私の横を歩いていた。
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bkm