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02

「んー、二人ともいいお兄ちゃんだよね。」
「「うちのお兄ちゃんのがいいお兄ちゃんだよ!」」

タケルくんもヒカリちゃんもブラコンすぎやしませんか?

「純ちゃんはうちのお兄ちゃんの方がいいお兄ちゃんだと思うよね?」
「なに言ってるの、ヒカリちゃん。うちのお兄ちゃんに決まってる!」
「「ねぇ、どっち?!」」

んー、どっちって言われてもなぁ…

「二人とも顔はいいよね。で、太一はサッカー、ヤマトは野球やってたし、運動神経も互角だし…二人とも似てるよね。」

二人とも弟と妹をすごく大切にしてるところなんて本当にそっくり。
たまーにブラコン、シスコンすぎると思うこともあるけど、それは言わないでおこう。

「タイプは違うけど、どっちもいいお兄ちゃんだと思うよ。私は二人ともお兄ちゃんに欲しいくらいだけどな。」

兄弟がいない私には太一とヤマト、どちらがお兄ちゃんでも羨ましいんだけどな。

「太一もヤマトも自慢のお兄ちゃんって言ってもらえるのは嬉しいだろうけど、それが原因で喧嘩されるのは嫌なんじゃない?」

タケルくんとヒカリちゃんは顔を見合わせる。

「太一たちのことが好きなのは十分伝わるけど、太一にもヤマトにも比べられないくらいいい所があるってことは忘れないでね?」
「「ごめんなさい。」」

タケルくんとヒカリちゃんがお互いに謝った。
素直でよろしい、なんておばさんくさいかな。


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