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何度も角度を変えながら口付け、抵抗がないのをいい事に、閉ざされた唇を割るように隙間から舌を侵入させ、椿の口内を堪能する。舌を絡める度、身体をビクつかせ反応を見せていた。そのままゆっくりと押し倒し、何度も口付けを繰り返す。ようやく唇を離せば、銀色の糸が二人を繋ぐように引いた。熱い息を漏らしながら、色っぽい表情を浮かべる椿。耐えきれずに襲ってしまいたいところだが、確認しなければならない事がある。

「……椿、キスされて、嫌じゃなかったか。うん？」
「嫌なわけ、ないじゃない……、……もっと、」
「うん？」
「もっと、したくなる……」
「っ、そんな事言って、止まらなくなるだろ……うん」
「デイダラだから、構わない……。口づけが、こんなに幸せな事なんて、知らなかった……」
「幸せか。……椿、もうオイラの事好きでいてくれてるんじゃねえか、うん」
「え……」
「キスされて幸せなんて、そういう事だろ。……身体だけじゃない、愛あるセックスってやつを教えてやるよ。うん」

そう口にした後で、ふと頭の片隅に、地面に押し倒してしまって身体が痛むのではないかという疑問が浮かんだ。自らの外套を脱ぎ捨て、椿を軽く起こして身体の下に敷いてやる。大して変わらないかもしれないが、ないよりはマシだろう。椿へ目を向ければ、驚いたのか目を瞬きさせていた。そんなキョトンとした可愛らしい顔に、既に限界に近かった理性がプツリと切れた。
再び押し倒しては唇を重ね、隙間から舌を侵入させては何度も絡めていく。相変わらず豊満な乳房へ手を伸ばせば、やわやわと揉みしだく。セックス自体久々な気がしたが、椿を好きだと自覚してからのセックスはまるで違っている。元々自分好みなこの身体は一層愛おしく感じるし、自分よりも椿を悦ばせたい気持ちが大きい。

「椿、気持ち良かったら我慢しないで声出せよ、うん？」
「わ、かった……」

上衣を捲り上げ、下着を外して乳房へ唇を寄せる。突起を舐めたり、吸ったりと愛撫していると、頭上から荒い呼吸が耳に届き、椿も感じているのだと知り嬉しく思った。
しばらく乳房へ愛撫を続けていると、椿が両脚をモジモジと動かし始めた。そろそろ頃合いだな、と上がりそうになる口角を堪えながら、片手を下半身へ伸ばし、布越しに秘部へ触れて撫で上げた。

「っ……！」
「ここ、もうぐちゃぐちゃになってんのかなぁ……うん？」
「そ、んなこと……っ」

下衣を下着ごとずり下ろし、直に秘部へ触れれば、既にぐちょぐちょに蜜を濡らしていて容易にオイラの指を咥え込んだ。ゆっくりと出し入れしてやれば、その卑猥な様に堪らず挿入したくなる気持ちが早るが、必死で堪えた。

「ぅ、……っ、ん、」

初めて耳にする椿の喘ぎ声に、興奮は高まる一方だった。反応を見せてくれたのも初めてで、普段より何倍も可愛く、堪ったものじゃない。もっと感じさせたい、喘がせてやりたい、そんな一心で何度も奥を目掛けて指で突き上げる。

「ぁ、っ……で、でいだら、」
「うん？どうした？」
「も、いいから……っ、奥、届かないから、これで、突いて……」

どうやらイイトコロに届かず、焦ったかったらしい。腰を揺らめかせ、下衣越しに既に膨張したオイラ自身へ触れながら発した言葉に、我慢が効かなくなった。荒々しく下衣を下着ごと脱ぎ捨てれば、早急に秘部へあてがった。

「挿れるぞ……うん？」
「ん、……早く、」
「っ、それ以上煽んな、」

ずん、と一気に根元まで挿入すれば、求めていた場所へ当たったらしい。椿は、甲高く甘い声を上げた。待ちわびていたかのように膣内が欲棒に絡みつき、思わず声が出そうになる。快感が痺れのように身体中を廻り、散らすように激しく腰を打ち付ける。椿の感じる場所ばかりを狙って突き上げれば、止めどなく喘ぎ声を漏らす。初めて目にする感じている椿に、堪らずそこばかりを目掛けて更に激しく腰を動かし、突き上げた。やっぱり椿の膣は気持ちが良くて堪らない。そして今まで望んでいた椿も反応を見せてくれ、自分を抑え切れなかった。

「ぁ、あっ、や……っ」
「椿っ、可愛すぎるぞ……っ、ん、」

ぱちゅ、ぱちゅ、と結合部から響き渡る肌のぶつかり合う音と水音が一層興奮を掻き立てる。はー、はー、と獣のような荒い息遣いをしながら、何度も深く唇を重ねる。愛を伝えようと、何度も繰り返して。

「は、……っ、もう、出してもいいか、？」
「ん、出して……っ、中に、出して……っ」
「ああもう、堪んねえな、っ」

ガツガツとラストスパートをかけ、激しく腰を突き上げる。椿を抱きしめると、耳元で椿の可愛い喘ぎ声が聞こえ、更に興奮してしまう。

「んんっ……く、」
「ぁ、っ……ん」

最奥で欲を吐き出せば、まるで搾り取るように秘部が収縮する。堪らず全てを出し切るように軽く腰を打ち付ければ、打ち付ける度に締め付けが強まった。堪らなく強い快楽に溺れ、椿を見失わぬよう、力強く抱きしめた。椿も優しく腕を回してくれて、愛おしいと強く思った。

「……デイダラ……、好き」

絞り出すような声で、椿は確かにそう言った。



To be continued..