木春
2013/03/19 16:40
女の子の私は、とびっきり甘い夢を見るの。
お菓子の家も、魔法の鏡も、白馬の王子様だって。
本当は今でも、きっと、これからも。いつか現れるって、いつか出会えるって信じてるの。
大きくなって、化粧をしたりヒールを履いたり、『可愛い』よりも『綺麗』に憧れる年頃になったって。
本当はね、心の中ではいつも夢見てるのよ。
「まぁ木暮くんにはわからないでしょうけどね」
「話がいきなりすぎて俺じゃなくてもわかんないから。って言うかその言い方失礼だろ!」
「じゃあ聞くけど木暮くん、花嫁さんってどう思う?」
「……綺麗だな?」
「馬鹿ね、答えは『お姫様』よ」
「完全にお前のほうが馬鹿だろ!むしろ痛い!」
「何よ、失礼ね!」
「どっちがだよ!!」
だからね、花婿さんは王子様なの。
世界で一番私を愛してくれて、大事にしてくれる。かけがえのない、大切な人。たったひとりの、運命の人。
ガラスの靴が無くたって、貴方だけはいつか私を見つけて迎えに来てくれるの。
ねぇ、わかるでしょ?
「…音無せんせ、は」
「なに?」
「………頭の中までも相変わらず可愛いんだな」
「なっ、どういう意味よ!」
「…知ーらないっ」
ほんと、乙女心に鈍感なんだからって言ったら、木暮くんが拗ねたみたいな表情でどっちがだよってまた言い返してきたの。全くもう、いつまでも子どもなんだから。
(私も知らない)
(貴方も知らない)
(どっちもどっち、気づいてないの)
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とりあえず木春はいつまでもいちゃついてたら良いんじゃないですかね(^q^)www
っていうか結婚式はまだですk((ガタッ
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