1 「かたなし君!どーしたの?ずっとシフト表みてるけど」 某日、ワグナリア。 休憩中の俺に話しかけてきたのは先輩。何かあったっけ?と一生懸命背伸びして表を見ようとしている。 あー、先輩は今日もかわいいなぁ。 ってそうじゃなかった。 「いえ、この門田って人今までお会いする機会がなかったんで、今日初対面なんですよね」 「あ、そうか!京さんかたなし君が入って来る前からずっとお休みしてたもんね!」 納得納得というように頷く先輩。ていうか、ただでさえ濃いこの職場にまた人が増えるのか……。 「どんな人なんですか?」 「京さんはねー、すっごくいい人で、すっごくかっこいい人だよ!」 「へー、そうなんですか。会うのが楽しみです。そういえば、先輩今から休憩ですか?」 「ううん!ゴミ出し行こうと思って」 先輩が指差したそこには、たしかにゴミ袋が。結構重そうだな。 「だったら俺がやりますよ!重そうですし」 「ほんと?ありがとう!かたなしくん!」 実は結構大変だったんだよねぇ。と笑う先輩を見れるだけでもう、満足です!! [しおり/戻る] ×
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