それからリライトが帰ってくるのを休憩しながら、ただ待つばかりの3人。 アズは席を離れてトイレに。 キィは楽屋に用意されていたお菓子をつまんで、志摩と2人でお喋りをする。
「えっ!じゃあキィちゃんって末っ子なんだ?」
「うん、そうだよ。兄様が二人いて僕は一番下なんだ〜。」
そんな会話の中で知ったキィの家族構成。 父親に母親にお兄さんが2人いて、自分は末っ子だと教えてもらう。 クロスカルテット内では最長年の彼が、家庭だと最年少。 それはちょっと不思議な感覚を覚えるフレーズで、凄く新鮮。
「兄貴から聞いたけど、確かキィちゃんのお母さんってエステ務めてるんだっけ?」
「うん、そうそう。一番上の兄様がその後を継ぐから修行も兼ねて兄様にマッサージしてもらってるんだ。兄様の指使い気持ちよくて僕大好きなんだよね。」
そして家族の話をするキィの目は凄くキラキラしていて、その表情から両親も兄弟も大好きなことが凄く伝わってきた。
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