「今だから言うけど。ユーキにまでやっちゃうんじゃないかハラハラしてたんだからね。」
片付けも終わって、まだまだ食休み中の二人。 再びテーブルに戻ってきたヒナが二つのコップに冷たい麦茶を注ぎ、そのうちの一つにユーヤの手が伸びる。
「ユーキはオレにとって運命の人だから。そんなこと微塵も思わなかったよ。」
「その言葉で、あまりユーキを困らせちゃダメだからね。」
「もー、うるさいなぁ。褒めてたのなら褒めるだけにしてよ。」
「うるさいじゃないの。思い出したから注意してるんでしょうが。」
そしてコクコクコクと。コップ一杯をキレイに飲み干した。
「妬いてるなら、素直に妬いていいんだよ。ヒナ。」
「それ、どんな解釈?ユーキを変に振り回してないか心配してるだけでしょうに。」
「オレのことは?心配なのはユーキだけ?」
「さっきも言ったでしょ。仲良い二人見てて改めて安心したって。ユーヤがいい子でよかった。」
「・・・そっか。」
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