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仮面優等生の歪いた愛欲

この瞬間だけでも、俺を愛して・・・。
完結][既婚者教師×仮面優等生(主人公)][略奪愛]


EP.12「愛してますよ、浬くん」(3/5)
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走り出した車は、神崎先生の自宅へ。
もう引っ越された後だから、前に来たマンションとは違い、こじんまりとしたアパートの一室に到着。
その間もずっとドキドキしていたから、かかった時間が何分だったか分からず、あっという間のように感じた。
そうして玄関に上げられ、鍵が閉まる音がした途端、

「・・・ん・・・っ・・・。」

俺は、そのまま神崎先生とキスをしていた。

「・・・ぁ・・・まって。孝さん・・・先に、勉強を。」

「後ででも大丈夫ですよ浬くん。時間は幾らでもありますから。」

「・・・んっ!」

口では渋るような真似を言ったけど、まさぐる神崎先生の手を止めない。しようとした手は悪魔でもフリ。

「あっ!」

寝室にあるベッドに移動して、いつかのように、やや乱暴気味に押し倒されたって無抵抗。
そこでもまた絡み合うキスをして、さっきよりもずっとずっと深くなっていく。
そんな神崎先生についていくだけで精一杯だったけど、すぐに好きになった。

「浬くん、今、すっごく可愛い顔してますよ。」

「ぁ・・・ぅ・・・っ。」

こんな自分をめちゃくちゃにしていいのは神崎先生だけ。
だから、もっと・・・。
もっともっと俺を触って欲しい気持ちが、どんどん溢れてきて抑えられない。

「俺・・っ・・・を。」

だからどうにもならない声色で。

「俺を・・・、俺を犯して。孝さん・・・っ。」

とんでもない言葉を口にした。

「いいですよ。では・・・浬くん、覚悟していて下さいね。」

「あっ!」

そうして今か今かと。
お楽しみが始まろうとしていた、これからっていう時に、

「!」

ピンポーンと鳴った神崎先生の家の呼び鈴。
めちゃくちゃ空気よめてなくて、無視して続行したかったけど、2回も3回も続いたら気が散って仕方がない。

「・・・ごめんなさい浬くん。来客のようなので、ちょっと行ってきてもいいですか?」

「あ・・・、ハイ。あまり待たせたらお客さんに悪いですし。」

だから一旦、中断して、神崎先生に出てもらうことにした。

「ではちょっとの間・・・、待っていて下さいね。」

でもその前に、神崎先生はホッペにチュッと約束してから出て行ったから、ドキドキは止まらないまま。
あそこで呼び鈴が鳴ってなかったら、俺は一体どうなってたんだろう。
想像すればするほど恐怖よりも興奮が勝り、早く神崎先生が戻ってきてくれるのを凄く待った。



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