ある日の日曜日のことでした。 朝、寮の休日清掃が終わった頃。
「ヒロお願いッ!俺と付き合って!」
「えッ!?」
司から比路へ、突然でいきなりの告白。 両手を合わせてまで伝えてきた言動は必死そのもの。 そんな彼を見て驚き、戸惑う比路だったが、
「えっと司?それって???」
「だから一緒に街の方まで買い物付き合ってってば。こっちの街って俺らのとこより盛んでるから、一人で行くのちょい不安でさ。」
「なんだ買い物か、ビックリした。いいよ。僕も街の方にまで行ってみたかったから司に付き合うよ。」
『買い物』という主語を聞いて心の中でホッと一安心。二つ返事で了承し、司との買い物に付き合うことにした。
「ん?なんでビックリしてんの?」
「あまりにも真剣に言うから何事かと思っただけだよ。」
案の定な約束オチでごめんなさい。
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