その言葉を聞いて、瑛は何を理解したのか。
「・・・そういうことか。」
空がいまいち喜んでない理由も。 鳴が朋也の邪魔した理由も。 なんとなく。 なんとなくだけど把握してしまう。
「古河たちが空を呼び出した用って、これだけ?なら俺らは、これで。ちょっと空と2人で話したいことあるから、もう行っていいか。」
「あ・・・はい。ドウゾ。」
けど朋也は、あんまり分かってない模様。
「え?え?え???」
「鳴・・・・・・。」
顔色が悪くなっていく空の様子からして、このまま鳴と行かせるのは、何かマズイんじゃないか。 それだけは察することが出来たから。 だから去って行く2人を。 瑛と一緒に黙って見送って本当に良かったのか。 正解か、不正解か。この答えに不安が募る。
「んじゃ、空先輩のことは鳴先輩に任せて大丈夫だから。俺たちも戻ってテス勉の続きやるか。」
「・・・・・・・・・。」
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