しかし瑛が朋也に教わる勉強会は、成績とはあまり関係のない問題が発生。
「今のとこ・・・。漢字の書き順違う。」
「ん?こうじゃなかったか?」
「全然違う。あとこことそこと、今書いたばかりのヤツも。」
「・・・・・・。」
なんと瑛は悉く漢字の書き順を誤ってしまっており、朋也から指摘受けたのだ。 けどその回数が重なれば重なるほど、しつこく感じたのか。
「別にいいだろ、これぐらい。それで点数下がったことないし。」
彼は指摘されるほどの問題ではないと主張。 でも朋也が個人的にやってる勉強法。特に文系は暗記中心なので、このままでは朋也自身にも何らかの影響が生じてしまいそう。
「・・・なら、勉強もここまでってことで。」
「悪かった!俺が悪かったから!ちゃんと書き順直すから!こんなことで匙投げないでくれ!」
その為、いくらタダでは済まされなかった話だとしても、これはこれ。それはそれ。 漢字の書き順を正したりして、成績とはあまり関係ない方向の勉強が謎に捗った。
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