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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]
#9 部活動勧誘会(後編)(3/3)
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背中から感じる温もり | 「ヒ・・・ロ・・・?」
背中から感じる温かい体温は、間違いなく比路のもの。 唐突に何の前触れもなく、すぐ真後ろにいる彼。
「どうした?いきなり。」
「やっと・・・。やっと司と二人になれた、から。」
「え。」
今は司と二人っきり。 それをいいことに腰に回す腕が強くなっていく。
「司・・・。」
そして、
「誰が、強暴系男子だって?」
「・・・・・・・・・・・・。」
その力はどんどん強く増していき、完璧に司を捕らえたのでした。
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背中から感じるお約束 | 「えぇーっとヒロ、さん?それにはえっと深い訳がありまして、言葉の過ちと言いますか。」
「過ち、ねぇ。それにしては凄く悪意のある言い方してなかった?」
比路に背後から捕まり、増す力に恐怖を覚える司。
「あのあの、そのその・・・っ。」
「あのあの?そのその?」
「だから、そのその・・・っ。」
「だから?そのその?」
逃げられない恐怖と逃がさない恐怖。
「司。言い訳は、それだけ?」
お約束まで5秒前。
「ごめんなさいでした!許して下さい!」
「絶対にイ・ヤ。」
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作者からのお約束 | 5、4、3、2、1、0!!
「ウギャァァァァァァアアアアッ!!!!」
司制裁専用技ヒロスペシャルにより、加減なくかけられた『ジャーマンスープレックス』。
「・・・カハッ。」
簡単に言えば、背中から組み付いて後ろに投げるプロレスの投げ技。 現実世界ではいい子も悪い子も。日常的な場面では絶対に真似しないように。 司は特殊な訓練を受けているから、制裁後も支障なく生きていられるのです。
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稚空からの忠告 | 一方、その頃。
「!?」
「どうかした?梅ちゃん。」
「稚空くん。今なんか司くんの断末魔みたいな声聞こえませんでした?」
「ああ〜。いつものことだから気にしなくていいよ。」
比路に制裁される司の叫び声と衝撃音が、稚空と梅ちゃんの二人の部屋にも届いたようだ。
「ひろピーに対して、つかポンあんなこと言ってたからね。いい加減、学習すれば喰らわずに済むのに。」
「え?え?え???」
「まさか梅ちゃんに対してやらないと思うけど、いちお念のため。ひろピーに向かって『チビ』とか『強暴』とか言っちゃダメだよ。これ禁句だから。」
「き、気を付けます。」
そして察した稚空から忠告を教えてもらう梅ちゃんだった。
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青ノ葉 第九話をお読みいただきありがとうございます!
これにて部活動勧誘という名の見学回おしまいです 部活動の種類はもっとありますし、まだまだあります 3パートに分けた割には一部しか見学してませんが また後日、全ての部活動を紹介できる回を 書けれたらいいなと思っております ・・・ホント、書けれたらいいな(遠い目)
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