あの騒ぎで唯一、無事だった永瀬の植木鉢。 あの騒ぎで唯一、守っていた永瀬の植木鉢。 それを永瀬の手で壊させてしまう。
「・・・・・・・・・。」
壊れてしまった植木鉢は粉々に。 その植木鉢には苗が何もなかったおかげで、何が植えられていたのか分からないまま。 だけどそれが割れた瞬間を見たここにいる全員が、まさかの行動に止まってしまう。
「ケンカしないって、やくそく。したでしょ?ともやくんもコタくんも、なかなおりしてね。つかさくんをこまらせちゃダメだからね。」
永瀬の植木鉢には、一体なにがあったのか。 永瀬以外の4人が止まり、反応が返せずにいる。
「さて、かつや。ボク、さきにもどってるね。」
「・・・会長。」
そうして永瀬は再び生徒会の仕事に戻っていき、園芸部から去って行った。
|