彼の名前は、柘植紬。 青ノ葉学園の3年生で生徒会会計の男の子。 細目でいつもニコニコしていて「ふふふ」とよく笑うので温厚そうに見えるが、計算高く弱みを握られたら一発でアウト。
「ねえ。いくら克也くんが気になるからって、ストーカーはよくないんじゃないかな?犬飼くん。」
「うるせーっ!べ、べべ、別にそんなんじゃねえし!そもそもアンタに関係ないだろ!」
「うん。そうだね。確かにボクには関係ないことだね。でも克也くんは同じ生徒会のメンバーでもあるから直接、本人に注意させておくね。」
『紬様は、なんでもお見通し』。 そんな彼がまるで魔王的な立ち位置に感じで、不良生徒の中でも割りと恐れられており、絶対服従から逃れられないのだった。
「・・・次の授業、サボらずに出るからやめてくれ。」
「そこ。先ずは一週間から、でしょ?」
「分かったから。一週間はサボらず出るから、ホントにやめてくれ。」
|