1年A組の鈴木稚空。彼は人にあだ名を付けるのが大得意。 だけどセンスはいまいち。ボロクソ以下。 どんなに真面目な話をしていても、言われた人の語尾には、
「つかポンやめい。」 「ひろピーやめて。」 「ともぴょんはちょっと・・・。」 「そうちゃん禁止!」 「てるリン言うな。」 「キョンはやめろ。」
っと、ほぼ必ず言われてしまう始末。 だが3年B組の小町豊も独自で付けたあだ名で呼ぶ野郎。 司の場合は「つかっちゃん」。 比路の場合は「みねぎっちゃん」。 久野の場合は「かっつぁん」。 鬼頭の場合は「メイちゃん」。 永瀬の場合は「めぐっちゃん」。 華澄の場合は「ぐうや」。 ・・・などなど。人によって様々あるけど正直、稚空の呼び方と50歩100歩の差。
「なんであの先輩には「やめて」とか言い返さないの!?オレのとほぼ変わんないじゃん!!」
「え。だってつかポンのが嫌だし。」 「え。だってひろピーのがヤダ。」
だけど自分のようにはならないから、彼なりに彼なりの理不尽を抱くのでした。
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