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*第3話
深い深い闇の中で、二対の紅玉がぎらりと光る。
ざわりと風の騒いだ音を耳に受けながら、影は満足そうに口端を吊り上げた。
『愛シイマスターガ』
『望ムナラ』
暁のガラス
そこに浮かぶは暁の色。
沈みゆく陽ではなく、昇りくる始まりの色。
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