notと基地の入れ替わり。
(♀夢/英雄学/爆豪勝己/notヒーロー志望/秘密基地の外の後の話)
頭に星が飛んで、ごめんと言おうとしたら正面に自分がいた。
皆さまこんにちは。■です。秘密基地の外に登場した爆豪に恋してる1Aモブ女です。座学は峰田の次の成績ですが、ヒーロー基礎学ではトップ5くらいです。体育祭?土壇場で心操に操られて騎馬戦で脱落です。ちくしょう。
葉隠とご飯食べて、後の昼休みは教室で駄弁ろうかーとメシ処を出たところまでは良かった。でもその間もなく、角から出てきた女の子とぶつかって額に頭突き一発食らったんだよね。私、石頭のはずなのにめちゃくちゃ痛かった。相手の女の子と二人で数秒悶絶して、ごめんと言おうとして顔を上げたら、正面にいるのは葉隠と、私。え?とぽかんとしていると、"私"が喋った。
「ごめんなさい。不注意だったわ。急いでいて…」
女の子らしい喋り口調で"私"がこちらを見て、目をぱちくりとさせた。二人で呆然としている数秒の沈黙の間で、葉隠があっちとこっちを見比べてる。たぶん。
「二人ともどうしたの?打ち所良くなかった?保健室行く?」
「いや、打ち所………は、たぶん大丈夫だけど」
自分が発した声がいつもと違くて途中で言葉が止まる。
正面の私が「あ」と口元を押さえた。
「入れ替わっちゃった…」
小さくそう言った。
*
っていう冒頭から始まるnotヒーロー志望とモブ入れ替わり。
個性の入れ替わりはない。
モブの個性は筋肉増強型。脳筋女。
勘が鋭く戦闘力高めなのでヒーロー基礎学では優秀。勝己はその実力を警戒してて、彼女に対する態度は轟に対するものに似てる。
サバサバと明るい性格。男らしく正義感強いいい人。器用貧乏。例えば蹴落としたいと思ってる相手でも困っていたら助けてしまうヒーロー気質。
「入れ替わったのが女の子でよかった」
はじめ相手の顔が見えないから普通に接してたけど、教室に帰る手前でトイレ入って鏡見て驚嘆。
「…え」
図書室の。
あの子になりたいと思っていたら、本当に入れ替わった。
「あれ?◎ちゃん、どうしたの?」麗日
「ん?麗日、●と知り合い?」
「はぇ?◎ちゃんだよね?」
「■なんだなぁこれが」
「ふーん、幼馴染」
「ねぇ緑谷。この子爆豪とも仲良いんでしょ?」
「え?
「爆豪騙せると思う?」
「■さん、それはやめた方が…」
勝己が教室に戻る。
◎をイメージしながら勝己を呼ぶ。
「勝己」
(あれ?無視?)
「もしかして仲悪い?」
「◎ちゃんはかっちゃんのこと爆豪くんって呼んでるから…気付いたんじゃないかな」
「は?爆豪くん?勝己でもかっちゃんでもなく?」
「昔は名前で呼んでたけど…」
「ごちゃごちゃうっせんだよ!誰だてめぇ!!」
「ごめんごめん、個性事故でさ」
「そのツラで俺の前に立つな殺すぞ」
救助訓練。救助訓練+災害で動けない人を探すかくれんぼ。(アニフェスのやつ)
救助の合体授業。
怪我人想定の人は付け木がある。
「■。今日は怪我しないよう慎重に行動しろ」
「はい」
基本四人一組
■
峰田
葉隠
青山
耳郎
※力仕事できるのが■のみにしたい
障子
芦戸
切島
口田
尾白
麗日
蛙吹
轟
上鳴
飯田
常闇
爆豪
砂藤
瀬呂
緑谷
八百万
救助側とされる側は交代していく。
探す側が■。
「お」
「意識不明者発見」
担ぐ
「お」
「…■、その体で俺背負うの重くねえか」
「大丈夫だよ。個性は入れ替わってないから」
放課後
葉隠の席の前にいた
反省会
「いや、個性使えば不便はない。でもやっぱ体使い慣れてない感じあったから明日とか筋肉痛ひどいかも。今も結構…」
ふっと戻る
「■?」
「え?」
「あれ、戻った?」
「…そうみたい。戻ります」
「きゃ…!」
転ぶ
葉隠と障子の席の前のあたり
「大丈夫!?」葉隠
「いたた…」
お尻打った。
(…え)
動かない。
傍目から見れば呆然としているだけだが、無言の中で◎はパニックだった。足を動かそうとしても石のように固まっている。自分の体ではないようだった。平素意識しなくても動く足が、皮膚の下で筋肉に力を入れるだけに留まる。とてつもなく重い。比喩でなく、一ミリも動かせなかった。え、何故、どうしよう。
「●?どうした?」
「体が」
「
「えっと」
立てない。
「◎ちゃん、だいじょう…」緑谷
勝己立つ
「どけ。邪魔だ」
「どくから手を貸して」
「…」チッ
腕を引いて立たせる。すごく痛くて顔を歪める。爆豪力入れすぎじゃね?みたいになるけど違う
脚に力入らずバランス取れず半分崩れながら勝己にしがみつく
「ちょ、ちょっと待って…」
「ああ?」
「全身痛い」
「うっせえ。とっとと歩け」腕を引く
「あっい!」倒れる。腕を持ってる勝己の体が傾く
「っぶねぇな!シャキッと立てや!」
「ご、ごめん。一歩も歩けない…お願い教室まで肩貸して」
「甘えんな!」
「爆豪、それは流石に優しくねぇって…」切島
「個性使ったから筋肉に負担掛かってんだろ。変わるぞ」轟
「ああ!?ンなこたわかってんだよ!てめぇの手なんかいらねぇわクソが!」
「クソ。さっさと立てや」
「うん」
「産まれたての子鹿みたいね」梅雨
肩を貸す。
「クッソ。だりぃな」
カクカク歩く
歩き方が変
腕を引いて廊下まで連れてく間
「この体何があったの」
「脳筋女が考えなしに動き回ってたからだろ」
「…筋肉痛なの、これ…」
「あれ、どしたの」■。戻ってきた
「筋肉痛すごくて…、■さん、たくさん動いたのね」
「いや…。…うん、そうか。ごめんね、代わるよ爆豪」
「いらねぇ引っ込んでろ」
「私のせいだから」
「しつけぇ!!いらねぇっつってんだよ!」
「じゃあ寮まで送って」
「調子のんな!」