真実にはきっと気付くはず
サンタさんを信じる純粋な方はそのまま黙って見なかったことにしましょう。
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喧嘩の後、二人でベンチに座り話すようになったのは、つい最近の事だ。
クリスマスイブの今日も喧嘩した後、私は酢昆布を食べながら、サドは変なアイマスクを着けて話していた。
「お前、今年のクリスマスは何するアルカ?やっぱり屯所でパーティーか?神楽様が行ってやらないこともないアルヨ?」
「お前絶対食い物目当てだろィ。
大体クリスマスはバカ共が浮かれるから俺らは警備強化で駆り出されらァ。パーティーなんてやる暇ねぇよ。」
「チッ」
「何舌打ちしてんでィ。まあ警備後は忘年会も込みのパーティーもやるけどな。」
「ぬぉ!マジでか!?」
「マジでィ。まあ、万年金欠の万事屋には縁のねぇことだねィ。」
ニヤニヤと笑いこっちを見てくる憎たらしい顔にふつふつと怒りが込み上げてくるのを感じながら、ここで怒っては負けだと思い、口を開く。
「ふ、フン。残念だったアルナ。今年は姉御の家でパーティーアル!チキンだって食べれるネ!」
「きっとチキンじゃなくてダークマターが出てくるぜ」
「う…それは困るネ。新八になんとかさせるアル」
その後もクリスマスの話をしていると、サドが思い出したように、あ、と声をあげた。
「どうしたアルカ?」
「いや、別に特別なことじゃねぇよ。
「何アルカ?気になるアル。」
「いや、クリスマスと言えばチャイナ、お前いつまでサンタのこと信じてた?」
「は?お前何言ってるアルカ?サンタの野郎はいるダロ?」
「えっ」
「えっ」
「……あー、もしかしてお前、まだサンタいると思ってる?」
「いやだからサンタはいるって言ってるダロ。お前バカ?」
「バカじゃねぇよ。バカはお前だバーカ」
「なんだとコラァァァア!!!」
私の叫び声が開戦の合図。
もう一度金属のぶつかり合う音が、江戸の空に消えていった。
次の日。
万事屋と真選組に請求書という名のクリスマスプレゼントが届いたとか届かなかったとか…。
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クリスマスに関係あるのか…?
サンタのくだりを書きたいが為に書いたお話。見返して見ると会話文が多すぎたなぁ…と思いました。ごめんなさい。
(だが直さない)
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