(短編にて執筆済みです)
いや、ほんと ただ手に手を取り合って生きるだけです。 現代でほのぼの純愛が書きたいだけです。
別に過去に何かがあったわけじゃない まあ、性格は穏やかだけど、時々悪口も言うし、腹が立つこともあるし、誰かを好きになることもあれば嫌いになることもある。 依存とかよくわからないし、人並みの同情心と道徳心しかないです。 努力するし、なまけもします。未来だって不安だし、運命の相手とかいないし。 周りに合わせることもあるし、自分勝手になることもある。
そんな成長過程な、おおよその常識がある女の子と男の子のはなし。 でも、二人はある日気づきます。 やっぱり、わたしたちは愚かだと。
それはみんなについていくために一過性のものをほめたたえたり、悪口を言ったり、自分に芯がないことだったりするけど。 それでも、おれたちは愚かなんだ。
まわりに合わせるのも、ほかの人にすがるのも虚しくて、でもひとりは寂しくて。 そんな時、ふたりは出会います。
淋しいから、傍にいよう。 保育園で習った言葉です。うん、寂しいからいっしょにいよう。
そういって笑いあったふたりは、手をつなぎ、指を絡めて生きはじめました。
そこにいる人たちと、何ら変わりがないことに安心するくせに、自分は特別だと思い込んでいる凡人が、愚かさにきづいて、ゆっくり大人になる。 ただそれだけのはなしです。
「永遠ってよく分からないけど、たぶんずっといっしょにいようか。」
「みんな大切だけど、君はもっと大切。大人になろう?ゆっくりでいいよね。」
「うん、ずっとそばにいてあげる。」
「わたしも、そばにいてあげるね。」
君の暖かいお日様のにおいがだいすきで、君が私と一緒だったから、一緒に生きようと思いました。
ほんとうに、ただそれだけです。
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