「Buongiorno,signorina.この住所ってここで合ってるかしら?」

「(うわド派手美女!)あ、はい。うちですね」

「あなたの家なの?」

「このアパートの大家です。うちに何か?」

「ええ。知り合いを訪ねて来たの。ここに住んでると思うのだけれど」

「えぇと……?」

「誰もいない?9人とも何処に行ったのかしら……」

「あ、いや2人は私も何処にいるか知らないんですけど、残りの7人のうちの誰かしらは部屋にいると思うのでもし良かったら呼んできましょうか?」

「あら、いいの?あなた、お仕事の途中じゃあなくて?」

「構いませんよ。庭の掃除なんて気まぐれてやってただけなので。そのキャリーケース持ち歩くの大変そうだしここで待っててください」

「Grazie.」




「リゾットさーん!ホルマジオさーん!……あれ?居ないのかな?メローネさーん!ギアッチョ〜!イルーゾォさーん!おーい!!居ないんですかー?居ないなら居ないって返事してくださーい!」

「うるせぇぞ、大家!!居ねぇっつってんだろ!!!!」

「ドアを叩くことは許可しない!!!!」

「居ますね!!居留守、ダメ!絶対!!お客さんですよ〜!!」

「客だぁ〜〜〜???男か?女か?」

「女性です。なんかどえらい美女がいらっしゃってますが、プロシュートさんあたりの彼女ですか?」

「彼女だぁ?んなもんいたこと……」

「ま、まさか……!!兄ィ!!」

「おーい、プロシュートさーん大丈夫ですかー?」

「アデレードォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

「なに!?!?アデレード!?!?!?」

「うっそ!?まじでアデレードだ!!!!!」

「クソ大家!!名前くらい聞いとけっつーんだよクソクソッ!」

「みなさーん、窓から叫ばないでください〜近所迷惑です〜」

「退け、大家!!」

「うわ、危なッ!!なんですか、もう!プロシュートさん!酔っ払いが走ったら危ないですよ、もう!!」

「ごめんよぉ大家。大丈夫かい?」

「ペッシ、優しいね……ぐえ、痛い」

「なんだ、大家。しゃがみこんでどうした。金でも落ちてたか?」

「落ちてませんし拾いませんよ!!リゾットさんも美女に会いに下りていくんですか!?!?その服で!?!?前に買ったポロシャツの方が良いと思うなー!!」

「時間が惜しい」

「みんな揃ってあの美女とお知り合いなんですか?」

「ああ。昔の仲間だ」

「それにしては熱量がありますね」

「全員、彼女に惚れてるからな」

「あっ、あー……それはリゾットさん含め、と言うことで?」

「当然だ」

「へぇ(ナミエはいいのかな?)……あっ!お待たせしました、というか皆さんの方が早かったですね」

「呼びに行ってくれてありがとう。私、まだあなたの名前を聞いてなかったわね」

「七山 七々実です」

「アデレードよ。よろしくね」

「……めちゃくちゃいい匂いする、美女すごい」




ベッラ、来日

抱きしめられただけで解る凄さ




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