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基本的に仲がいい双子なので、様子がオカシイ恋を愛は心配したのかな思いながら舞良は自室に戻った。

ドアを開けると入れ替わりにセリムが出ていった。
セリムは大抵舞良の部屋にいるが、ご飯やトイレは別の場所に置いてあるのでちょくちょく舞良の部屋を後にしていた。

部屋に入ると洗面台に置いておいた携帯のバイブが響いていた。

双子に悟られないようドアを閉めて画面を見ると響からの着信だった。

「もしもし」
『あ、マイロおはよう!』
「おはよう、どうしたの?」
『マイロ明日暇かなあと思って』
「暇…だけど、」
『明日アカリと遊ぶ事になったの!マイロも来ない?』

朱里の名前が出て一気に動揺した舞良はワンテンポ遅れて返事をした。

「…、いや、行けない」
『どうしてよ、社長に駄目だと言われてるの?』
「言われた事はないけど、暗黙の了解みたいな物で…それどころか昨日キョウコさんを怒らせてしまったから…」

その事を思い出して響に言わないといけない事に気付いた。

「あ、それとナリ…本当に悪いんだけど…ハロウィンパーティーには行けそうもないんだ」
『ええっ?!嘘、どうして?』
「本当にごめん、色々してもらったのに…」
『どうして行けないの?私の招待客じゃない』
「キョウコさんが許さないと思う…」
『…関係ないわ、灰宮社長が居ない間に私が迎えに行く。仮面パーティーだしバレないわよ』

そんなにうまくいくだろうか…。

不安でいっぱいだが言っても無駄だろうから黙っておいた。


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Dog-ear ??
CINDERELLA STORY






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