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「私…赤羽アカリと友達になろうと思う」
「…」
「忘れたかもしれないけど、私は本気で赤羽アカリのしてる誤解をとききたいのよ」
響に全てを奢らせて、学校からタクシーに乗り、コーヒーショップでお茶する事になった。
申し訳ない舞良は店員に顔を隠しながらホットコーヒーを受け取った。
席に着くと響はカプチーノ片手に舞良に色々な事を喋っていた。
本題に入るのを渋っていたので、てっきり恋の話をするのだと思っていた舞良は予想外の話題に、返事をしそこねた。
「反対されるかなって思って言い出し難かったの、ねえ、いいかしら」
「…いや、…うん…友達になるのはいいけど…」
「良かった!実はサオリが友達らしいから今度紹介してもらう約束したのよ」
それを聞いて舞良は赤羽朱里の事よりひっかかっる事があった。
「気になってたんだけど、金曜に転校してきていつの間にそんな友達作ったの?松本さんとか岩川さんとか」
「金曜はマイロすぐ帰ったから放課後の間によ、サオリとアミは教室に残ってたから土曜日家に呼んで仲良くなったの。
土曜の夜に着てた服は二人に選んでもらったのよ。残りのクラスメイトとは今朝マイロが来る前に。
マイロってば来るのギリギリなんだから暇したわよ」
「暇潰しに友達作りって、才能あるね」
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CINDERELLA STORY