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「サヤカ…理事長室で堂々と授業をサボるのはやめてくれないかな」

「聞いてよマイちゃん、体育のね…!」

「いいや聞かない」

「マイちゃん…最近冷たい、アタシが中等部に上がってから」

「何でだと思う?中等部に上がったと同時に増えた物があるだろう」

「胸のカップ数?」

「そんな事を俺が話題にすると思ってるの?」

「Cカップになりました」

「報告とかいいから…ていうかお兄ちゃんにそういう話はする物じゃない」

「照れなくていいよ」

「照れてない、…っじゃなくて!サボりだよ、サヤカ。明らかに増えてるだろ」

「…だって…」

「理事長として、責任を負っている身なんだ。あと仕事もあるし、話なら今度聞くから今は授業に戻ってくれないかな」

「マイちゃんにも増えた物あるよ、何だと思う?」

「パパ指数?」

「…マジボケ?…それ違うから、"今度"が増えたって言いたかったの!具体的にいつなのか、今決めてよーっ」

「じゃあ…今日のお昼、ここで食べていいよ。その時に聞くよ、それでいい?」

「ヤダヤダ!お昼はここで食べるけど、休日に遊んでくれなきゃ嫌だー!またレンくん達とディズニーランド行こうよー!」

「全員の休みが揃うなんて、あれが最後だよ…レン兄さんもナリも忙しいから、それに俺も」

「ほらね、やっぱり冷たくなってる…本当は今日のお昼だってちゃんと話聞いてくれないんでしょ…」

「そんな事はない、ちゃんと聞くよ。でも今俺は仕事中でサヤカは体育の授業中だろ?戻りなよ」

「嫌だ…」

「わかった、今日家に泊まりに来ていいから…そしたら寝るまで話聞くよ」

「戻りたくないんだもん…」


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Dog-ear ??
CINDERELLA STORY






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