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この二人が無いとすれば、残りは恋しかいなかった。

舞良は仮説を立てた。

2日も突然休む舞良を心配して響が恋に事情を聞き、舞良を自由にするのを清子が許さないのならせめて食料を与えてとせがんだのではないか?

愛に鍵を借りたか、もしくは恋も持っていたのかもしれない。

恋が自発的に舞良に何かしようと思うとはさすがに思えない。

確信に至る証拠は無かったが、舞良はこの仮説が間違っているとは思えなかった。

むしろそれ以外あり得なかった。

食料は日持ちしないパンなどよりもカロリーバランス栄養食品の箱が大量に入っていた。

さらにはゼリーの為のスプーンや紙コップまで抜かりなく入っていて、コンビニでこんな大量に買い物をする恋を想像すると、何とも言えない気分だった。

ここを出れる時には恋に最大限のお礼を言おうと思った。

舞良はゼリーとカツサンドとカロリーバランス栄養食品のクッキーを一箱と野菜ジュースを適当に飲んだ。

腹ごしらえが済んだ舞良は3日ぶりにシャワーを浴びてから遅れているであろう授業の予習をする事にした。


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Dog-ear ??
CINDERELLA STORY






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