イベントを終えて。
ここのところあんまり動かせていなかったけど、久々の雑記。+返信です。
先月末のCOMIC CITY東京139にて、初めてサークル参加をしてきました。
以前から、何度かゲストとしてオフ本に参加をさせていただいてはいたのですが、1から自力で作ったのは今回が初めて。なので色々分からない事ばかりだったし、イベントが近付くにつれて「本は本当にアレで大丈夫だったんだろうか」「ちゃんと届くのかな……」「何が必要なんだろ」と、あれこれぐるぐるしていましたが、当日ちょこんと段ボールが自分のスペースに置いてあるのを見た時は安心しました。心底。
新刊として頒布したのは閃の軌跡のリィン+クロウ本。最終的に文庫サイズ300ページというそこそこ厚い本になりました。文字数はだいたい11万ちょいくらいと、今まで自分が書いてきたものの中では2番目に長くなりました。(1番は暇を持て余していた学生の頃に、小説ストーリーテラーというサイトで続けていたドラクエの長編。未完だったけど24万文字くらい書いた気がする。もう過去ログからも流れて消えてるけど)
閃Vが出る前に「自分の中ではリィンとクロウの解釈はこうだ」とまとめる事が出来たので、丁度良い機会だったなと思います。
原作ではまずぶっ壊れなさそうなものがわりと容赦なくぶっ壊れるし、生き残るキャラが死んで死ぬキャラが生き残るし、そもそもあれこれ歪んで「こまけぇことはいいんだよ」状態で原作ブレイクにも程があるだろうと自分でも思ってはいたのですが、手に取ってくださった方から嬉しいお言葉を幾つもいただけて光栄です。ありがとうございます。
あとがきに入れられなかった(というより言い訳みたいになってたので削除した)部分があるので、以下にこそっと置いておきます。昨日ぷらいべったーには一部を上げましたが、それプラス、という形で。
▼ルビ
最初《機甲兵》とか《氷の乙女》とかにもルビ振ってたんだけど、行間の調整がややこしくて《紅き終焉の魔王(エンド・オブ・ヴァーミリオン)》みたいに、上手い事行間が空けられたところにしかルビを振らなかった。(振ってるのここともう一ヶ所だけだけど)
というのも、どうしても一ヶ所だけ振りたい箇所があって、それが270ページのリィンの
「行こう。俺達と…………未来(明日)へ」
という台詞。
これは169ページ目の消滅するリィンが言い遺した「どうか、皆は――……明日≠ヨ進んでくれ」と、186ページでトワと交わした「また明日ね」って(いつか守れなくしてしまう)小さな約束と掛けてます。長編ならではですね。考えてて楽しかった。
言ったリィンにとってはかつての自分が諦めた明日≠ナあり、言われたクロウにとってはいつか辿り着けなくなるはずだった明日=B
閃Tの明日への鼓動も上手く絡められた気がします。
▼表紙のクロウ
ブルーモーメントの中、誰かさんへと振り返るクロウ。これはイメージイラストでもありますが、234ページで自分を追っかけてきたリィンに向かって「だったら、今度こそ追い付いてみな。そうしたら聞いてやるよ。お前の話≠」と言っているクロウでお願いします、という形で依頼しました。いただいた時は頭抱えました。
翻りは、いいぞ。(浪漫)
▼とんでもないミスに作業終盤まで気が付かなかった話
3章でのラウラとフィーとの会話シーン、危うくリィンくんがびぃえる時空に突入したまま入稿するところだったのをここで晒しておきます。
フィーが「リィンはクロウの事が好き≠ネの?」と聞き、直後に「そういう意味じゃないから」と訂正しているにも関わらずリィンの台詞が「俺はそういう意味でクロウの事が好き≠ネんだと思う」となっていました。入稿直前まで。危なかった。
校正が甘かったなと思う箇所もちらほらあるので、他に変な間違いをやらかしてないかが心配ですが、スルーしてやってください。
▼章扉の英文
意味はすべてあとがきに書いていますが、だいたいその章に合いそうなものを北米版から選んで引っ張ってきました。
序章だけは違うのですが、その訳を書く事をすっかり忘れていたのでここに置いておきます。
『Every new beginning comes from some other beginning's end.』
→すべての始まりは、何かの終わりから始まる。
閃Uでも「終わりの始まり」というフレーズがあったので、ある意味ちょうどいいかなと。
他にも色々と仕込んだものはあります。燃え尽きた。シュボ。
この場でも再度……手に取ってくださった方々へ、本当にありがとうございました。シリアス多いので楽しめるような話かは分かりませんが、閃への愛は詰めました。
とらのあなにもそう多くはないですが委託しているので(現在予約不可ですが、来週には普通に販売されると思います)通販をお待ちいただいている方はそちらを利用していただければと思います。
▼以下返信です
▼紅葉 秋葉さん
→改めて、イベントお疲れ様でした! こちらこそ、最後にご挨拶が出来ず申し訳ないです。搬出から戻ってきたらいらっしゃらなかったので「しまったー! タイミング逃した!」と思っていたのですが、ご丁寧にありがとうございます。事前にナビオを見て「今回は閃サークルさんは自分のところ除くと二つか……他にもいらっしゃって良かった……」と思っていたので、当日はそれだけで安心出来ました。
当初は原作を踏襲というかそれに沿って(?)、クロウを(物理的に)連れ戻せず、だけど再会を約束して別れるような結末も考えていたのですが「いいじゃないか二次創作だし」となりクロウがリィンの手を取る結末となりました。
立場逆転は書いていてとても楽しかったです。先輩リィンと後輩クロウは互いの呼び方や二人称にも拘ったのですが、入れ替わってもこの二人はあんまり変わらないやり取りをするんじゃないかと思ってたりもします。リィンくんのジト目が好きです。
地の文に小ネタ仕込むの大好き星人なので、気付いていただけたらこちらも嬉しいです。ふりかけみたいにぱらぱらと振りまいたので……。
エピローグは最初は書いていなかったのですが、執筆中に閃Vのあのイメージビジュアルが出てしまったので急遽追加しました。なんとか繋げられた気がしています 笑
リィンとクロウはもう少し真正面から話が出来ていれば違った結末になっていたんじゃないか、と思ったりもしていたので、書くのはかなり難しかったですが(特にオズボーンのくだり)、自分の中にある解釈を上手く詰められたので一安心です。なので、そう言っていただけて嬉しいです……。
無配は本当に、文字が小粒ですみません! 読んでくださってありがとうございます!
閃ミュ、個人的にはかなり良かったし閃がもっと好きになれたので、オススメです。円盤は夏頃とやや遠いので、機会がありましたら配信を是非……!
紅葉さんの御本もなかなかに厚いので、これから読ませていただくのですが楽しみです……その時はまた、感想を伝えにサイトへ突撃させていただきますね!
ありがとうございました!
2017/02/08 11:41
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