天弥見聞録 | ナノ


【閃W・考察&雑感】黄金の羅刹が行き着く先。

クリアから一ヶ月が経過したので、唐突に長々とキャラ語りを書く(その@)。推し四人に関してはそれぞれちゃんとキャラレビュー的なものを書きたい。Twitterで流すのはさすがに長すぎるので……勢いで書いているので「何言ってんだお前」感がありますが、書いている本人も後から読み返したら同じ事を思うと思います。

トップバッターは我らが分校長、オーレリア。Vで株爆上げ+Wを経て推しの一人に食い込んできた御方です。
苦労しそうですがこんな上司が欲しい。振り回されるのならば本望。


「……さもなくばこの場で斬る」
→まだ自分の半分しか生きていない、ミルディーヌの悲壮な決意を後押し。オーレリア、ほんと彼女の騎士だな……と感じた場面。死ぬつもりかアンタら、と言われて「そのつもりはない」ときっぱり言う辺りは流石だけど、あの面子相手には「が、正直厳しいであろうな」……オーレリア(達)があそこで散華してしまうのではないか、とヒヤリとしたけど、生き残ってくれて良かった。

「我は羅刹、戦場を蹂躙する黄金の軍神!」
→画数が多くて言葉のパワーがつよい(語彙消失)。この台詞、リィン達に向けたものだとは思いもしなかった。《黄金の羅刹》の由来はちょっと予想外だったな……彼女が金色が好きなのとそう呼ばれるようになったの、どちらが先なのか。経緯からして畏敬の証とも言える二つ名だとは思うけど、本人は気に入ってそうだなと。武神のような存在になった娘を見て、婿さんが無事に見付かるか、あの世でお父さんが心配してそうです。

「征くがよい、新たなる翼よ――!」
→今度こそ物語の結末は書き換えられそうかな……? という台詞も含めて好き。色々ぶっ飛んでる人ではあるけれども、なんだかんだ、彼女なりに気にかけてくれていたんだなと感じてしまう。小さくも大きな希望を託されたリィン達の事を信じて、死地へと送り出してくれた、カッコいい大人の一人。
Vでも、黒キ星杯へ向かったミュゼが混乱の最中にいても「(助けは)必要ないと仰せだ」と言い、戻って来るのを待っていた。軍の指揮官、総司令、分校長として、きっと信じて送り出す≠ニいう事には慣れているというか、そこには一切の迷いがなく、当たり前のように出来る人なんだろうな、と思う。たとえそれが自分より若い少年少女であろうとも、発破をかけて背を押せるのだと。

「そなたらだけではない!」
→あっこれ勝ったわ負ける気がしない。


立場は変われど、相変わらず大胆不敵・規格外・破天荒の三拍子が揃った女傑。カッコ良すぎませんかこの御方(再認識)。
出番はVと比較すると減ってしまったような気がするけど、それでも存在感は十分。上に挙げた台詞の三つ目や四つ目といい、なんだかんだイイところを持って行くので、推しである私にとってはとても有難い。ありがとうございます。

そういえば、なんだかんだ一番お着替え回数多いのでは……?

・パンタグリュエル(将軍服)
・オスギリアス盆地(将軍服)
・黒の工房〜エリンの里(分校長服)
・パンタグリュエル(将軍服)
・月霊窟(分校長服)
・ミシュラム〜塩の杭〜イシュメルガ=ローゲ戦(分校長服)

覚えてる限りでオーレリアが出ていたところを振り返ると、やっぱり決起軍として動いている時は将軍服で、それ以外の時は分校長服、といった感じ。リィン救出、ローゼリアの試練の前座、塩の杭制圧、イシュメルガ=ローゲ戦は確かに決起軍の将であるオーレリア・ルグィン≠ニしての行動ではないかな……?(ただ単に前者は正装、後者は私服みたいなものなのかもしれませんが……オリシェラの結婚式は後者だったけど)
今回リィン達と敵対する立場ではなさそうとはいえ、PCになってくれる事を半分くらい諦めていたので、塩の杭はテンション上がりました。しかもあの面子。ヴィクターとの掛け合いが好きです。そしてヴィータの鬼畜オーダーもあり、爆速で終わるEチームのボス戦……トヴァルさん、本当にお疲れ様でした。胃は大丈夫ですか。

二つの流派を極め、内戦時はヴァンダール流の師匠・ゼクス相手に善戦し、伝説の聖女であるアリアンロード、そしてアルゼイド流の師匠であるヴィクターを超え、高みの先の空しさ≠ノ気付いたオーレリア(シノプシスで子爵と剣を交えた後、少し疲れた様子で、と書かれているのがなんか好きです)。
今、閃Uでの貴族連合軍の英雄≠ニして振る舞う彼女を見返すと、まあVとW以上に血の気が多いというか、まさに虎だなといった印象を受けますが……どうしても武勲や強さに拘っている感じがして、オーレリアの本質があまり見えてこない(出番が少ないから、とか言ってしまったらそれまでですが)。だからこそ、Vで色々と見せてくれてここまで好きになったのかも。まさか、これがギャップ萌え?(……)いや、ちょっと違うかな。上手く言えないけど。
十月戦役で敗軍の将となり、帝国政府と取引して尖兵となってノーザンブリアへと侵攻した事で、自分が持つ剣∴スいは力≠ニいうものへの見方が少し変わったのかな、という風に思っております。ただ、オーレリアの一番近くに居るウォレスですら「(北方戦役に対して思う事があるのは)閣下も同じだろう」と、はっきりとは言い切れない様子だったので、本当にそういったものを悟らせない人なんだな……その強さの根底にあるのは何なのか。個人的には父親との別れかな、と思っていますが。※願望とも言える

Vの四章、ヴィクターに彼女は「資格を得た」と自負して手合わせを頼んでいましたが、それは最強と名高いアリアンロードを超え、己の剣を完成させた事以外にも理由があるんじゃないか、と思ったり。
終章で「すべてミルディーヌ様の予言通りになってしまったな」という事を言っていましたが、その予言を三章ラスト辺りで聞いたのかな? という勝手な推測をしています。どこまで知っていたのかは分かりませんが……国家総動員法が広がり、やがて大地の竜の名の下に世界を呑み込もうと動き始め、混迷と戦火の焔にまた包まれようとしている中、伝説の聖女をも超越した剣を振るう理由は何なのか。あの領邦会議を機に改めて自問し、見えてきたそれへと手を伸ばす事が出来て、今なら師であるヴィクターに挑んで超えられる、と自覚したのもあるんだろうか(ある意味、Uのパンタグリュエルでのリィンに近いものがあったのかな)。
がむしゃらに、ただただ強さを求めるのではなく、彼女もまた、プレイヤーからは見えない場所で、剣士としての在り方を探していた人なのかもしれない。

Wのリィン奥伝イベントで、ヴィクターは「(Vでオーレリアと手合わせした時の)私は鏡のようなもの」だと語っていました。我は彼/彼は我、というワードが作中で何度か出てきましたが、ヴィクターを超える=十月戦役の敗北で剣に衰えを感じつつも、高みを目指す事を諦めず、何かを掴みかけた自分を乗り越えるという事なのかな、と捉えています。故に空しい。その手の話には強くはないので憶測になりますが、山のてっぺんに到達したような状態なのかなと。見上げれば、そこには歩いていけない空がある。けれどここからが新たな修行、その空≠フ中に見付けられるものがあるか、という部分に対する答えのようなものが、Wにおけるオーレリア・ルグィン≠ニいう存在、立ち振る舞いに繋がっていくのだと思っていました。
ヴァイスラント決起軍の将として、時にリィン達の協力者として在る。出番はVより控えめになったものの、リィンやラウラが歩む剣の道の先、高みに居る者としての存在感はちゃんとあったので、それで十分です。

軍を退役し、ルグィン家の当主としてどう在るべきか、少し考えた時期はあったと思います(婿探ししようかとも思ってたようですし)。そんなオーレリアが、陛下から打診されたという分校長を引き受けた時の心情ははっきりとは語られていませんでしたが、着任して正解だったのかな、と。向上心も好奇心も持ち合わせるオーレリアには合ってると感じる。面白そうな事があると顔を出したがるし、なんだかんだ楽しそう……に、見えなくもない。
思えばオーレリアは、父親が百日戦役で負傷して前線を退き、それを継ぐ為に特例で一年でトールズを出ている。もう一年あったはずの、今はもう遠くにある青春というものを、雛鳥として見守っている生徒達を通して見ているのかな……とか、そんな事も考えてしまいます。分校長を引き受けたのは、ただ単に「面白そうだから」という理由でも納得しますが……w


内心、心情といった類のものを語る事が少なく、弱さを見せる描写がほとんどない強い人なので、その辺りはすべて「かもしれない」になってしまいますが、それはそれで。
なんかもう、めっちゃ好き。好きです。ここまで好きになるとは思わなかった。二年前の自分に言っても、多分信じない。

良い纏め方が思い付かないので、語彙を吹っ飛ばして〆ます。
因みに初周のイシュメルガ=ローゲ戦は、オーレリアがSクラで串刺しにしてトドメを刺しました。狩りの時間だな、といい、Vよりも殺る気に満ちたボイス、良いと思います。




2018/11/18 20:10

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