お話を作る時、サイトに上げるのであれば、自身が書きたいものと同じくらい、目に止めてくれる人の事も考えて構成を行います。長くものを書いていると、創作は本当に正直に書き手の内面を表してくると実感するので、独り善がりなストーリーにならないように気をつけてしまいます。

特に2次創作となると、原作が存在します。夢となればその原作に本来居るはずのないキャラクターを設定します。大それたことをしているなあ……と、思っています。私は腐女子でもありますが、セクシャリティに手を出す以上にタブーに触れている気がどこかにあります。
そのせいか、書く私自身の責任について、考える事が多々あり。しかもランキングに登録したのならせめて人の目に触れて恥ずかしくないようにしよう…。と身構えます。因みにこれは人には求めてませんので悪しからず。本当に、私の場合。私のケース。

てなわけで、私はサイトを作りお話をアップするにあたって、ある程度の批判や厳しい意見は覚悟しています。人並みにでも人生を経験している手前、それがただの誹謗中傷なのか、手厳しい意見なのかを読み分けられる自負というか過剰な自意識というか…まあそんな感じで。
長くサイトを行っていますが、ありがたいことに今日まで、そういった類のものどころか、温かくて優しいコメントを沢山たくさんいただいて、本当に嬉しい限りです。

ただ、今作に関しては今以上に覚悟を決めて上げました。独白調ゆえのミスリードをあえて狙ったからです。不倫していると思えそうな描写をあえて混ぜ込んだからです。苦手な人は本当に苦手だろうな…。と、思いながらも書きたくて書いてみたくて、アップしたくて、清水から飛び降りました。ぴょんた。

こんなん後書きでしか書けない為、この場での記述となりますが、鉄平さんを当て馬にしている気分になって書いててもじゃもじゃしていました。原作キャラをこんな風に扱ってしまったーー、と。
そしてココさんが鉄平さんを「あまり良く思っていない」のはただの推測です。欺く為とはいえ、一時的にでもジョア側についていたこと、その際に小松シェフの心臓を貫いたこと。後になって、小松シェフに目覚めつつあるグルメ細胞に耐え切れる心臓を手に入れる為だった。彼等なら乗り越えられると踏んでいた。と、判明してもそこで「なーんだびっくりしたー」とは、ならないんじゃないかな??と。小松シェフ本人が許したとしても、ココさんの性格を留意すると、どこかしらで(こいつは信用し難いな)と思っていておかしくないかな。そう、妄想しました。ほらココさん、小松シェフ大好きじゃないですか。
だから奥さんが仕事で関わっているのは知っていて、気が乗らずとも彼女は信頼を置いているから…小松君が許してるのに顛末を話すのは陰口みたいでしたくない…。が、この中で「良い印象が無い」となりました。

当て馬にする気は無かったので最終的に、鉄平さんの善意が過去の行動のせいで裏目に出た。と言うかなんかそんな感じに。多分これが他の四天王やキャラクターだったら、ココさんの反応もまた違う形になっていたと思います。

そしてココさん。
彼の行動は一応、寂しい心細いのを押し殺して、本人は気付いていないのをココさんはその目で見抜いていたのに……本人さえ蓋をしているものを敢えて抉じ開けるのは、と、状況に甘えてしまった結果、まさかの展開になってしまって焦った。的な。
ココさんの目を持っても分からなかった訳じゃなく。ライブベアラー編で、電磁波から読み取れることに制限がある。との記述がありましたので、今回はそちらを踏まえました。奥さんは不倫してる訳じゃないので、ココさんの目でも予見ができなかった。不倫している訳じゃないのに奥さんから男の匂いが、ココさんの嗅覚で分かるほど香った。問いかけに不安定な波長の靄が生まれて、ココさんはそれが見えてしまった。
ココさんなのに、匂いをウィークポイントにしたのは上を描き表したかったから。

落ち着いて、冷静になって彼女の言葉と電磁波を照合すれば、勘違いだったのが分かったけれど、その過程での行為や、何より奥さんが目を背けていた感情、蓋をしていたプレッシャーに気付いてしまった。自分のせいで気付かせてしまった。
拭い去る為に自身を彼女の願いに寄り添わせたココさんなりの贖罪の仕方の思考とか色々と、考えていましたけれども。

ココさん視点じゃ無かったから割愛。

それよりもお互いがそれぞれ、それぞれの思考や思想を持って会話をしている。そんな風に描けていたら嬉しいです。

今更ですが、今回のテーマは『過去の振る舞いからの信頼』でした。
誰かに対して信頼を置ける人物になれるかどうかは、言葉よりも行動が大きいと思っているあさひですが、さてそれなら自分はどうだと考えた時、まだまだ未熟を思い知るのでいつかは、大切だと思う人達の信頼に足りる人物になりたいなと思いつつ、ここまで読んでくださりありがとうございました。




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