−あとがき−

La cuisine de la Saint-Valentin
『聖バレンタインのお料理 ―特別なムニュあります―』

 書き上げたら丁度8編でしたので、それぞれにコースでもじって、タイトルも当初のものから変更致しました。トリリン結婚式後のお話です。ムニュは【munu】フランス語でコース料理。
宇宙へ旅立つ迄数年あるみたいなので、数年って最長3年か4年もあるので。その間、グルメ界から帰って来て初めのバレンタインって感じで。

 コンセプトは、「舌の肥えたココさんに遠慮しちゃう奥さん」と「それでもなんとか手作りチョコが欲しいココさん」が頑張るお話。結婚済みなのは、年の関係です。それに伴って、いつもの子ですが、口調が気持ちくだけています。流石に結婚してたらね、心の深い部分も開いて居ないと……家族が居なかった子としているので、完全には抜けきりませんが。ほら、そう言う立ち振る舞いって少なからず環境の影響がね、あると思うので。夫婦ってどんな感じで生活すれば……なんて、ふたりして思って手探り手探り。
 ココ夢は、お互いがお互いを想いあって幸せになってほしい気持ちで、書いて居ますよ。

 勤務形態とか住んでいる場所とか、ココさんがやたらグルメ界の食材を食べさせている下りの真意とか、ほんとは奥さん前日にチョコマフィンやベーグル作っててそれを14日の朝食に出したとか、回収しきれていない&書ききれていない部分はありますが……今回はここまで。少しでもどきどきして頂けたら、幸いです。


【注釈】
@グルメ界のカカオ豆
 チョコレートの生成に成功するとカカオ豆に含まれるフェニールエチルアミンやカカオポリフェノールが増幅して、本来の物質より強い中毒性のある媚薬、および血管機能に効果を云々。その特徴として摂取時にフランボワーズに類似した味覚情報が云々。的な身体作用も考えていましたが文字と雰囲気の関係で割愛。
 フランボワーズなのは、良い意味の花言葉から、『愛情』の揶揄として。

Aショコラ
 味の表現の参考にしたのは、「The chocolate」のフランボワーズ。あちらがあれ以上に深まった、と言うそんな感じです。


ありがとうございました。




(2017.02.22/掲載)



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