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食らわば皿まで - 3



ペロペロ、じゅるるー。


「……美味いか? それ……」

「浜津、デザートは単品で食べる分には美味しさを求めていいけど、口直しのときは美味さ以上に後味さっぱりを求めるものなんです」

「つまり普通だと」

「まぁそーです」


点々堂の大盛りガッツホルモン盛々ネギチャー味玉のりトッピンにも勝利した俺は、コンビニで新発売となった青汁味ソーダアイスを食べていた。正直、草っぽい。
周りをペロペロ舐めて解し、口に咥えてじゅーじゅー吸っている俺を何故かガン見する友人は缶コーヒーなぞ飲んでいるが、ラーメンのあとにコーヒーってどうなの? 洋食のあとなら分かるけど、ラーメンのあとってどうなの?


「ところでさっきの話に戻るけど、お前マジで諏訪のこといいの?」

「だから諏訪って誰? 同級生なら正直お前しか名前覚えてねーから分からんです」

「……うわぁー……」


ドン引きする友人よ、なぜドン引きしながら近づいてくる。意味の分からない行動は止してくれ。


「あのさぁ、お前が本当に諏訪のこと彼氏じゃねーって言い切るなら、つーか俺の名前しか覚えてねーって言い切るなら、今日の夕飯招待してやってもいいけど、どーする?」

「言い切るもなにも事実じゃねーですかぜひ招待しやがれ」


友人のママンは料理上手な上にかなりの美人さんなのだ。しかもこんな俺の食べる姿が好きだと言ってくれる優しい人なのである。俺の母ちゃんなんか「アンタいつまで食うの? ねぇ、もう五合目よ?」なんて言ってオカズを取り上げる鬼だというのに。




 


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