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玲央の腕にしがみついていた手が外され、指が絡められる。
あそこも、口も、指も繋がって、俺と玲央の精液で汚れたベッドで絡まり合う肉体の熱さがより気持ちを高める。それだけじゃ足りなくて、中を穿つ玲央の腰に足を絡めると獣の動きは激しくなった。


「あっんぁ、むあっ、はっあっ」

「はっ、小虎……っ」


快楽しかなかった。
痛むはずの体のあちこちも、口内に吐き出される玲央の声ですべてが馬鹿になって、肉と肉がぶつかり合う、けれど粘液の交じるはしたない音だけで中は貪欲に締まり、もっともっと深くまで食らい尽くされてしまいたいと願う情欲が漏れつづける。
いたるところからやらしい音が立ち、二人だけの寝室にそれが淫らに響いていた。


「はっあっああっ、あひっ、ひぁ、あんぅっ」

「……小虎……っ」


どんどん激しくなる突き上げに唇が離れてしまった。深く絡まっていた舌をたっぷり濡らしていた唾液を垂らしながら、栓を失ったことで上がる声に玲央が一際強く奥を穿つ。どぷっと吐き出された先走りに思いっきり中を締め付けてしまえば、一点を狙うように怒張が細かに俺を揺さぶった。


「ひあっそ、しょこっらっ、だめっひ、いくかっらぁっ!」

「はぁっ……くそっ」


怒鳴るように吐き出された玲央の言葉に背中がのけ反る。もう何度目かの感覚に視界で火花が散った。挿れられてからずっとイッた状態がつづいているようで、俺の物はだらだらと精液を垂れ流していたことを、玲央の腹に擦られてやっと気がついた。もはやそんなことすら分からないくらい気持ちが良くて、中で膨らむ怒張の刺激に頭が追いつかない。


「っ……出すぞ、小虎……っ」

「んっあ、ひんっ、れ、れお……っ!」


奥を穿ち、俺を揺さぶる獣が唸る。腰を支えていた玲央の手が背中に回った。より密着した肉体が振動と汗で滑るが、そのもどかしさに体全体で玲央に抱き着いた瞬間、中の怒張がこれ以上ないほど膨れ上がり、俺は高い悲鳴を上げた。


「あっ、あぁあっああんっ!」

「っは……ッ、」


ガクガク震える俺の首筋に玲央が牙を突き立てた。
同時に俺の物から精液が飛び散り、玲央の腹を汚す。中で弾けた怒張は勢いよく大量の熱を注いだ。それでも硬さを保ったままの怒張が塗りこむように微動して、その感覚とあまりの疲労に目が蕩ける。
玲央にしがみ付いていた指を伸ばせば、皮膚に喰い込ませた牙を抜いて、ふわりと舞い降りる優しい唇。目を伏せながら受け入れると、甘く絡まる互いの舌が、ゆるりと肉欲を呼び起こす。
舌を出しながら離れた唇に、思わずぎゅうっと玲央にしがみつくと、獣はそれは優しく、優しく俺の首筋に噛みついた。

玲央の首に腕を回せば、息の荒い肩の震えに興奮を隠せない。
あぁ、気高い獣が今、腕の中にある。




 


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