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デスリカメンバーの日常会話 - 3



「……あーあ。小虎捕まってんじゃん」


隆二の声に反応した豹牙が階下を覗き込み、そんなことを言う。
小虎と言う単語に反応した俺を見た隆二が、苦笑しながら肩を竦めた。

ブラックマリアのゲームをしてから、チームに所属する不良たちが変な気を使い始めているのは気づいていた。
俺ら三人が集まると席を外したり、人を近寄らせないようにしているが、まったく不要の気遣いであることに誰一人として気づかない。


「玲央?」

「ヤりに行く」


煙草を咥えたまま立ち上がる俺に隆二が声をかけてきた。
視線を向けずに一言告げると、未だ階下を覗く豹牙が嫌味な笑顔を向けてきたが、それも無視した。


「だからな、今玲央さんたちは大事な話してんだって」

「じゃあ代わりに届けてもらっていいですか?」

「ばっかお前! 隆二さんから直々に頼まれてるもん、人に預けんじゃねぇよ!」


螺旋階段を下りた先で、不良の一人と小虎が道を塞いでいた。
俺の姿を認識した小虎は、心なしか嬉しそうにこちらを見る。


「玲央、話終わった?」

「……なにしてんだテメー」

「デリバリーだよ、デリバリー」


ほら。と言いながらお粥をこちらに見せてくる小虎のうしろで、さきほどの不良が頭を下げている。


「さぁな。上行きゃ分かんじゃねぇ?」


小虎の柔らかな髪を片手で掻き乱し、近くでアピールしてくる女のほうへ足を向ける。
あいつらとの会話が面倒でヤるだけだ。適当な女でいい。
勝手に腕を絡めて最初に声をかけてきた女の腰に手を添えて、さっさとヤり部屋のカーテンを開けた。




「俺、玲央のファーストキスは小虎にかけるわ」

「豹牙……お前なぁ……」



―――――
遅くなりましたが、及川さんへ捧げます。
リクエスト内容は「デスリカメンバーの日常会話」でした。
なんだかリクエストに沿っていない内容になってしまい、申し訳ないです^^;
リクエスト、ありがとうございました!




 


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